アブダビで2日間にわたり行われたピレリF1タイヤの合同テストが20日に終了した。2日目は、フェルナンド・アロンソがトップタイムをマーク、前日のフェリペ・マッサに続きこの日もフェラーリがトップに立った。
アロンソは105周を走りこみ、1分40秒529のタイムを記録した。これはマッサのベストタイムよりコンマ4秒近く遅いタイム。アロンソは、ピレリタイヤにマシンセッティングを適応させることができ、タイヤには何の問題もなかったと語っている。
メルセデスのミハエル・シューマッハーは、1分40秒685で2番手となったが、後にこのタイムはシケインをカットして出したタイムであり1分41秒757のタイムが採用されるともいわれている。この場合はシューマッハーは全体の7番手ということになる。
今年ブリヂストンのフロントタイヤに苦しんだシューマッハーは、来季タイヤがピレリに変わることで高いパフォーマンスを発揮できるのかが注目される。シューマッハーは、ピレリタイヤの第一印象からいいフィードバックを得たと述べた。
レッドブルからは前日から引き続きセバスチャン・ベッテルが参加し、3番手。ベッテルは、タイヤは予想していたよりいいという前日のコメントを繰り返している。
4番手はウイリアムズのルーベンス・バリチェロ。バリチェロは午前中はブレーキシステムのテスト、午後はセッティングとタイヤへの理解を深めるための作業を行った。
前日はトラブルに見舞われたルノーのロバート・クビカが、この日は順調に走りこみを行い、5番手となった。クビカはアンダーステアに苦労し、これを完全には解決できないまま走行を終えた。
マクラーレンからはオリバー・ターベイとゲイリー・パフェットが参加、午後に走行したパフェットが6番手、わずかの差でターベイが7番手となった。
フォース・インディアはポール・ディ・レスタとビタントニオ・リウッツィを起用、午前中に走行したディ・レスタがが8番手、午後のリウッツィが11番手だった。
BMWザウバーの小林可夢偉は午前中に43周を走行、1分42秒110のタイムで9番手だった。新チームメイトのセルジオ・ペレスが午後に走行、ペレスは1分42秒777で12番手。ふたりともこの日テクニカルトラブルに見舞われている。
10番手はトロロッソのセバスチャン・ブエミ。ブエミはソフトタイヤでレースディスタンスに相当するロングランを行っている。
新興チームトップの13番手にはロータスのヤルノ・トゥルーリが入った。HRTのパストール・マルドナドが14番手、最下位15番手にはヴァージンのティモ・グロックが続いた。