ホンダF1プロジェクトの新井康久総責任者が、マクラーレンとホンダの関係に亀裂が入り始めているとのうわさを否定した。

 今季マクラーレン・ホンダのパートナーシップが復活したが、信頼性、パフォーマンスの両方の面で問題を抱え、グリッド後方での戦いを強いられている。前半戦10戦のうち2台合計でリタイアが11回、17ポイント獲得でコンストラクターズ選手権9位と低迷している。

 新プロジェクトが結果を出せずにいるなかで、マクラーレンとホンダの関係にほころびが生じ始めているという報道も一部でなされるようになってきているが、新井総責任者は両者の関係はきわめて良好であり、素晴らしいチームに成長してきていると語った。

 ホンダF1公式サイトのインタビューにおいて、マクラーレン・ホンダとの関係に問題が生じているというのは事実かと聞かれ、新井総責任者は次のように答えた。

「この新プロジェクトにおいては、あらゆる段階においてマクラーレンの上層部と協議をしています。毎日我々は話し合いを行っています。彼らがスポンサーからプレッシャーを受けていることは知っていますが、優れた革新的なアイデアを見つけ出すために、互いに信じ合い助け合っています。ひとつのチームの中で違う文化を持つふたつの会社が共に働くことで、チームがより強く、より創造的になりました。非常に素晴らしい関係であり、非常に優れたチームです」

「私はチームのメンバー全員を信頼しています。チームのメンバーがひとり欠けてもマクラーレン・ホンダは成立しないでしょう。皆のサポートとハードワークなしには今のように戦うことができないと思います」

「私たちはひとつのチームです。マクラーレンは100パーセントの力を仕事に注ぎ、ホンダも同様です。時に衝突するのはすべてのことに100パーセントの力を注いでいるからであり、このパートナーシップを結んだ双方の情熱がきわめて強いからなのです。これはネガティブなことではなくポジティブなことです」

 ホンダの取締役会から辞職を迫られているのかという質問もなされたが、新井総責任者はプレッシャーが大きいのは確かだが、ホンダ本社からの信頼は確かなものであると答えた。

「ホンダの開発メソッドはF1やマクラーレンとは大きく異なるものだと思っています。もちろん大きなプレッシャーはかかっています。ファン、ホンダの取締役会、同僚たちからのプレッシャーは大きいです。ですがそれは極めて普通のことです。このプロジェクトを推進するために必要な材料を私は持っていると思います。しかし私の将来は私自身が決めることはできません。メディアやマクラーレンの取締役会が決めることもできません。今後もこのプロジェクトを推進していきたいと思っています。我が社の取締役会は私を完全に信頼してくれていると確信しています」

 新井総責任者は、ネガティブな面にばかり注目するのではなく、チームメンバーひとりひとりの努力が称えられるべきだとも述べている。

「F1はモータースポーツの最高峰であり、さまざまな才能を持った大勢の人々が関与しています。ここで戦うにはひとつのチームとして団結する必要があります。ドライバーのスキル以外はすべてチームにかかっているのです。ひとりの人間、何かひとつのアイテムにかかっているわけではありません。ひとりの人間やひとつの発言ではなく、メンバーの努力にもっと注目が集まることを願っています。もちろんF1の世界ではさまざまな話題が出てくるものですが、チームのメンバーは全力を尽くしており、そのハードワークがもっと称賛されるべきだと思います」

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