マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、マクラーレンは「チームの文化」を根本から変更し、トップに戻ることを目指していると語った。

 2014年、マクラーレンは開幕戦では2位と3位を獲得したものの、その後は上位争いができず、第7戦終了時点ではランキング5位に沈んでいる。

 今年1月にマクラーレンに加入して以来、ブーリエは体制変更に取り組んでいる。マクラーレンはレースよりエンジニアリングの面を重視しすぎ、シーズン中に挽回を図る能力に頼りすぎていたとブーリエは述べ、今のF1で再び勝てるようになるためF1に対するこれまでのアプローチをリセットする必要があったと明かした。

「マクラーレンは長年同じことをしてきた。長すぎたかもしれない。だから少しリフレッシュする必要がある」とブーリエ。

「(マクラーレン・グループCEOの)ロン(・デニス)の言葉を借りると、我々はレーシングチームというよりもエンジニアリングチームになっている。柔軟性が足りず、他のものを見る力も不足していると思う」
「F1は熾烈なスポーツだから、常に他のチームが行っていることを注意して見ていなければならない。そして自分たちより優れたチームがあれば、その理由を見つける必要がある。内部にだけ目を向けて、いつかよくなることを期待していてはならない」

「チームの文化に少し変化を起こした。マクラーレンの空力部門に抜本的な改革を行った。目指す場所へと到達するため、新たな戦略と新たなリーダーシップが準備されている」

「これが最初のステップになる。ここから次のステップへと進み、勝つことを目指し、そしてタイトルを獲得できるチームになる」

 元々挽回する能力が高いマクラーレンだが、現在の厳しい規則の下では挽回を果たせる可能性は低くなっており、その状況に適応する必要があるとブーリエは言う。

「テストのチャンスは少なくなり、風洞での作業も厳しく制限されている。あらゆる部分において規制がどんどん厳しくなってきている」

「そのため、挽回を果たす上で、やれることが少なくなっている。だから戦略を変更するのだ。新車の作り方、新たなコンセプトを導入するやり方、あらゆることを見直した。今までと同じことをやっている場合ではないからだ」

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