マツダ山本主査、ロードスター90万台達成について語る

　日本が世界に誇るライトウェイトスポーツカー「マツダ・ロードスター」が、2011年2月4日に累計生産90万台を達成した。

　ロードスターは、世界で最も愛されているオープンスポーツカーと言って過言ではなく、事実1989年4月に初期型の生産がスタートしてから11年後の2000年5月に「2人乗り小型オープンスポーツカー」生産累計世界一（531,890台）としてギネスに認定された。以来、70万台、80万台と記録を更新してきており、今回で4回目の記録更新となる。

　MZRacingでも日本、北米、欧州のロードスターによるモータースポーツをレポートしているが、その規模の大小を問わず、様々なクラスやかたちでMX-5ロードスター達が活躍しており、全てを把握するのは不可能なほど。特に全米で展開しているレース「スペックミアータ」には、実に2,500台以上の初代ロードスターと2代目ロードスターが参戦し、世界最大のプロダクションカーレースを構成しているという。世界で愛され、モータースポーツでも活躍するロードスターは、まさに運転する楽しみ、人馬一体を体現しており、クルマが本来持つ魅力を最大限引き出すことに成功したモデルと言えるのではないだろうか。

　今回、そのロードスターの開発責任者であるマツダ株式会社・山本修弘主査とお会いするチャンスがあった。その際、ファンの皆様へのメッセージをお願いしたところ、快く引き受けていただけた。山本主査は、これまでにもRX-7やロードスター、ロータリーエンジンの開発に携わり、さらにはマツダ787Bを優勝に導いた開発者のひとりでもある。モータースポーツを心から愛しており、自身も3代目ロードスターを所有している根っからのクルマ好きである。彼の物静かな語りの中に、熱い思いが感じられる。

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