フェラーリは前戦イギリスGPに新しいフロントウイングを投入。それはメインフラップの形状がメルセデスに酷似したもので、メインフラップ下面の翼端板側にある湾曲した部分が、これまでよりも大きなR(半径)を描き、まるでトンネルのような形状に変身した(写真:水色の矢印)。さらに翼端板の外側に装着されていたフィンも取り外されている。

 ハンガリーGPには、イギリスGPで使用した新フロントウイングと、オーストリアGPまで使用した旧型フロントウイングの2種類を持ち込み、金曜日のフリー走行でドライバーふたりに、それぞれ2バージョンを与えて比較テストをしていた。つまりフェラーリが金曜日に失速した理由はトラブルに時間をとられた上に、データ収集を行っていたという事情もあり、初日の走行を終えたセバスチャン・ベッテルは「今日は比較しただけ」と、メルセデスとのタイム差を気にしているようには見えなかった。

 イギリスGPでは新フロントウイングの効果を十分に発揮できなかったぶん、ハンガリーGPでしっかりと走り込みたかったフェラーリ。金曜日から土曜日、そして日曜日と走り込みながら新しい空力パッケージを熟成し、最終的にベッテルの今季2度目の優勝につながった。

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