20日、FIA国際法廷の審問で、メルセデスは改めて無罪を主張、万が一処罰されるとしても、戒告か若手ドライバーテストの欠席にとどめられるべきであると述べた。
メルセデスのピレリタイヤテストは、シーズン中に現行マシンを使用したという点がレギュレーション違反であるとみなされ、国際法廷で審議が行われることになった。
20日の審問で、FIA、メルセデス、ピレリがそれぞれの主張を行い、判決は21日に発表される予定となっている。
審問においてメルセデスは、テストを主催したのは自身ではなくピレリであるとして、2013年型マシンを走らせたことは違反ではないと主張した。
また、事前にFIAに確認を取っており、自分たちは「誠意を持って行動した」とメルセデスは述べている。
FIAは同審問において、現行マシンでのテストを許可してはいないと主張している。
「我々は(F1スポーティングレギュレーション)第22条に違反しないよう慎重に行動した」とメルセデスの代理人であるポール・ハリスは述べている。
「(FIAレースディレクターの)チャーリー・ホワイティングに電話をした。彼が電話をする相手にふさわしいことは分かっている。我々はチームプリンシパルからも含めて2度彼に電話をした」
「チャーリーにFIAの法的部門と共にチェックしてもらうのが正しい考えであると我々は思った。そして彼は我々が考え希望したことを確認してくれた」
「ホワイティングからの同意がなければ事を進行しなかっただろう」
「我々が間違っており、スポーティングレギュレーション第22条に違反したのであれば、FIAと他チームに対して謝罪する。だが我々には第22条に違反しようという意図はなかった。我々は誠意を持って行動した」
有罪とみなされた場合のペナルティに関して、ハリスは、戒告程度にとどめるべきであり、最大でも7月にシルバーストンで行われる若手ドライバーテストへの参加の禁止が妥当だとの考えを示した。
「何らかの制裁が行われるのであれば、(事情を)考慮した上で小さなものにすべきだ。戒告のようなものだ」
「(有罪の判決が出されるなら)国際法廷はFIAが管轄するイベントへの参加を禁止することができるが、若手ドライバーテストはそれに当たる」
