メルセデスのニコ・ロズベルグは、現在のピレリF1タイヤが投げかけるチャレンジによって、今シーズンのF1はこれ以上ないほど素晴らしいものになっていると述べた。

 今季ここまでの4戦では、サーキットやコースコンディションによって強さを発揮するチームが変わり、異なるチームの4人のウイナーが生まれている。どのチームにとってもピレリタイヤをうまく機能させることが非常に重要なテーマとなっている。

 序盤戦を振り返ってみてタイヤが左右する不確かな要素が大きすぎると思うかと聞かれたロズベルグは、「そうは思わない」と答えた。
「ゲームの種類が大きく変わったというだけだ」
「今年ここまでを見ると、コンディションが変わり、レーストラックが変わり、温度が変わると、それぞれ異なるマシンがタイヤをうまく使えるようになる。その理由を解明するのは、エンジニアリング上とても大きなチャレンジだ。コンディションの変化に適応し、タイヤを一番よく理解しなければならない。これこそ今季一番重要な要素かもしれない。だから、他のチームよりも早く理解できるよう、僕らは努力している」
「僕としては、これはシーズンにとって素晴らしいことだと思っている。4戦で4人のウイナーが生まれており、かなりの混戦だ。F1にとって最高の状況だよ。タイヤのデグラデーションやたくさんのオーバーテイクによって、エキサイティングなレースがたくさん見られている」

 一方ロズベルグは、メルセデスのマシンをうまく機能させられる条件の幅がまだ十分に広がっていないと述べている。メルセデスは中国GPでは圧倒的な強さを見せたが、それ以外のグランプリでは十分なパフォーマンスを見せていない。

「(その点においては)僕らはまだベストの状態じゃない」とロズベルグ。
「だから当然、さまざまなエリアを改善していく必要がある」
「でも最近かなりよくなってきているし、正しい方向に進んでいると思う。中国では週末を通して最速だった。どんどん進歩しているよ」

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