F1日本グランプリ恒例の人気ファンイベント、「前夜祭」が今年も予選終了後に鈴鹿サーキットのグランドスタンドを舞台に行われた。

 鈴鹿のF1開催25周年を記念する今年の日本グランプリ。その前夜祭も大会の「語り継ぎたい走りがある」をテーマにイベントを第1部と第2部に分け、それぞれに豪華ゲスト陣が来場した。

 第1部のオープニングでは、鈴木亜久里と伊沢拓也がトークショーを行い、その後中嶋悟と一貴、大祐の中嶋ファミリーが合流。豪華5人のトークで盛り上がると、第1部の目玉イベント、レジェンドF1デモンストレーションランが東コースを舞台に行われた。
 しかし、中嶋大祐が乗りこんだキャメルカラーのロータス101(1989年)はエンジンがかからず残念ながら走行を断念することに。そのため、一貴がドライブするティレル019(1990年)だけのデモンストレーションとなったが、鈴鹿初の試みとなるナイトランでは暗闇を切り裂くF1マシンの姿に大きな歓声が沸き起こった。
 また、F1中継解説でお馴染みの今宮純氏がマーク・ウエーバーの予選PPと決勝の展望、さらに「いいじゃんグロージャン」のフレーズで会場の笑いを誘った。

 そして第2部には、多くのファンが来場を楽しみにしていたスクーデリア・フェラーリの小林可夢偉が登場。大歓声で迎えられた可夢偉は、親友の吉本大樹と「F1日本グランプリ 語り継ぎたい24レース あなたが選ぶベストレース」で1位に輝いた昨年の3位表彰台のレースを映像とともに振り返った。

 終始、笑顔でトークを繰り広げた可夢偉は、前夜祭を締めくくる最後のメッセージで、「来年は必ずここに帰ってきて、レースが出来るように努力します」と力強く語り、グランドスタンドを埋めた大観衆の“可夢偉コール”で送り出された。

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