2011年 SUPER GT SUGO 250KM RACE

JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458GTC

観客動員数:予選日9.200人・決勝日:27.000人
予選:2位・決勝:7位

Dr:Tetsuya TANAKA
Katsuyuki HIRANAKA

2011年7月30日(Sat)
8:28~10:10 FREE PRACTICE
天候:RAIN コースコンディション:Wet 気温:23℃ 路面温度:25℃
12:25~13:10:FIRST QUALIFYING PRACTICE
天候:RAIN コースコンディション:Wet 気温:24℃ 路面温度:27℃
16:30~:SUPER LAP QUALIFYING
天候:RAIN コースコンディション:Wet 気温:20℃ 路面温度:24℃

 今年復興支援大会として行ってきたSUPER-GTも、今回は被災地であるスポーツランドSUGOで前半戦最後のレースを250kmで行う。

 日曜日の決勝日には500名の被災地の方達を招待し行われた今大会は、JIMGAINERが3月から4月に4回に渡って炊き出しに訪れていた宮城県石巻市北上町の方達の約70名の方が一緒に招待され、グランドスタンドでは横断幕も掲げられ応援してくださっていました。

 ヘビー級の重量を背負ってても、恥ずかしいレースは見せられないと、スタッフも普段にも増して気合いが入っていました。

 天気予報は曇だったが、朝からしとしとと雨が降っていて、練習走行時間になっても雨が止むことはなく、ウエットでの走行開始となった。

 まず平中克幸からスタート。アンダーが強くフロントのダンパーの調整等行う。しかし思うようにはアンダーステアは消えず、今度は車高の調整を行いコースへ。やはり周回数が増える毎にアンダーはきつくなり、運転を代わった田中哲也からも同じコメントが返ってくる。

 しかし、雨が降っている分、重量級の車両は他車との差を小さくしてくれる上に、DUNLOPタイヤのパフォーマンスが良く、1分37秒374のタイムで3番手のタイムで走行を終える事が出来た。

 朝からの雨はお昼前に上がり、ウエット宣言は出ているものの、ラインはドライだったためウエットタイヤで出ることはせず、ドライタイヤで平中から予選を行った。やはり朝からのアンダーステアはあるものの、今度は走り込むほど解消する方向のようで、計測2周目には01分25秒236でこの時点でのTOPに躍り出る。

 すぐに田中に代わり、田中は予選基準タイムをクリアし再び平中にバトンを渡す。この後タイムの更新はなく赤旗中断後のGT300クラス専有走行時間に、平中がタイムアタックに入る。計測3周目に01分24秒922を出し暫定の5番手に。最後の最後でタイムアップした№2紫電がトップに入り予選1回目は6番手のポジションでスーパーラップに駒を進める事が出来た。

 3時間20分のインターバルを経てスーパーラップが開始された。アタック担当は平中。6番目にコースへ入りアタックを開始する。スーパーラップが始まった時間帯は雨。4番目にアタックした№25土屋武士がコースオフし赤旗中断。この時間がJIMGAINERにツキを呼んだ。再開後のアタックを始めた№74カローラから徐々に雨脚が弱まり、平中のアタック時には雨はほとんど振っておらず1分37秒350のタイムで1番手に浮上。しかし、7番目に走行した№43Garaiyaに0.387の差で負けてしまい2番手に。Garaiyaがタイムアタック中から再び雨が降り始め、以降走行した車両が上位2台を追い抜くタイムを出すことはなく、明日はセカンドポジションからのスタートが決定した。

Tetsuya TANAKA Comment
とにかく平中選手が予選を頑張ってくれたので、決勝はこのまま頑張って走りたいですね。コンディションも明日はどうなるかわかりませんが、チームにとって良い感じになってるので、頑張りたいですね。

Katsuyuki HIRANAKA Comment
予選は本当にパーフェクトだったと思います。雨の量もそうですし、タイヤも凄く良かったし、車のバランスも凄く良かったので、その結果重くても取れた2番手だったと思うので、この調子で決勝も頑張りたいです。

2011年7月31日(sun)
9:10~9:55:FREEPRACTICE
天候:RAIN コースコンディション:Wet 気温:21℃ 路面温度:22℃
14:00~:FINAL
天候:CLOUDY コースコンディション:DRY 気温:21℃ 路面温度:22℃

 朝のフリー走行も昨日と同じで雨。しかし、昨日ほどの雨量ではない。オンタイムで田中が走行を開始するものの、早々に3~4コーナーでオイルを撒いた車両があり、何台もコースオフした為に赤旗中断。オイル処理が終わった9:40~50分間でフリー走行が再開された。

 再び田中がコースへ。若干のアンダーステアはあるが、セットを変え走行を繰り返す。この時点で2番手のタイムを出し、約30分走行後に平中へ。

 スタートしていった平中から急に壊れたと無線が入る。テレビモニターにも馬の背でゆるゆるとマシンを止めるのがFERRARI458が写し出される。そのままコースに復帰することはなく、フリー走行は終了した。

 平中がマシンを止める原因となったのは、メカニックが決勝のタイヤ交換のスピードを上げるために通常よりもナットの締め付けを緩めにしたことで、ナットの緩みが発生し平中が振動を感じたためでした。大事には至らず、決勝は無事にグリッドに着くことが出来ました。

 上空の雲は少しグレーがかってはいるものの、雨が降ってくる気配はなく、決勝はドライコンディションの中スタートした。重量が重くてもスリップストリームを使えば1発のタイムは出るものの、決勝ではそれを維持するのは大変になってくる。スタートドライバーは田中。ストレートの速いマシンが後ろから攻めてくる中1コーナーへ。3番手スタートの№14 IS350に一気にパスされる。その後№62レガシーにもパスされ1周目に4番手に後退。2周目には№33ポルシェにも先行を許し5番手に。田中からはストレートが遅すぎると無線機から聞こえる。やはり晴れの決勝では、190kgという重量はかなりのハンディになっているようだ。

 その後なんとか踏ん張り続けるが、6周目に№4 BMW Z4にかわされ6番手に。しかし8周目に№33ポルシェがコースオフし5番手になるが、15周目辺りから付着したタイヤカスの影響でリアタイヤのグリップダウンを感じ始め、20周目には8番手までポジションを落とすことに。23周目に予定である作戦上の最小ラップで平中と交代し、36秒70で平中を送り出しここから平中は猛プッシュ。前を行く№66アストンマーティンとの3秒あった差も37周目には1秒になり、激しい攻防が10周近く繰り広げられるが、47周目にようやくパスし、この時点で9番手に。

 重たいマシンを駆使しながら48周目に№41 F430をかわし、49周目には№5 VEMACをパス。7番手のポジションまで上がってきた。前を走るのは№4 BMW Z4で、7秒近くあった差も徐々に詰めていき、62周目にはスリップストリームを駆使し、レース中のベストラップの1分26秒044のタイムを出し1秒差まで詰めよるが、63周目にチェッカーが振られ7番手で貴重なポイント4点を獲得した。

Tetsuya TANAKA Comment
スタート直後他車に付いていって、ストレートがイマイチ伸びなくて、抜かれたりしていました。
タイヤカスも付いたりして、上手くいかなかったのですが、最終的に7位になる事が出来たので良かったんじゃないかと思います。

Katsuyuki HIRANAKA Comment
ポイントが取れたので、良かったんではないかなと思います。レース展開が凄く悪かったのですが、後半のペースが凄く良くて、全体のペースと比べても遜色ないタイムで走れていたので、ポイントは取れましたが残念な部分もありました。ただこんなに重たい車で走って、正直ドライ路面ではタイヤのタレがきついだろうなと思ってたのですが、それが最後までしっかりとグリップして、保ってくれたということは本当に凄くタイヤも進化してるし、今後のレースに向けてはポジティブになれる要素ですし、収穫のあるレースだったと思います。

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