ジャーナリストのアダム・クーパーによれば、FIAはシーズン中に3回以上の戒告処分を受けたドライバーに、更なるペナルティを科せられる新たな規定を設けようとしている。
戒告処分は、スチュワードによる厳しい叱責を受けるだけで実質的なペナルティは科されないため、この“とりあえずのペナルティ”は大きな抑止力になっていない。
先週のスペインGPでもルイス・ハミルトンとジェンソン・バトン、マーク・ウエーバー、ハイミ・アルグエルスアリの4人が、イエローフラッグ区間で十分な減速を行わなかったとしてスチュワードに召喚され、戒告処分を受けた。
しかし、7月のイギリスGPからは、3回以上の戒告を受けたドライバーに5グリッドの降格が与えられると、The F1 Timesは伝えている。ただ、この3回のうち2回はドライビング中の違反でなければならず、該当する違反には、記者会見への遅刻や無作法な振る舞いなども含まれる。
この新たな罰則規定はワールド・モータースポーツ・カウンシル(世界モータースポーツ評議会)で承認を受ける必要があるが、実際には形式的なものにすぎず、この規定が施行された場合は、すべてのドライバーのカウントがゼロからスタートするという。
