WTCC世界ツーリングカー選手権日本ラウンドにシボレーからスポット参戦した新井敏弘は、予選で車検に止まらなかったとしてタイム抹消のペナルティを受けたが、レースでは後方から追い上げ。そんな新井に、レース後感想を聞いた。

 PWRCプロダクションカー世界ラリー選手権で二度のチャンピオンを獲得、ラリー界ではビッグネームとも言える新井だが、レース界ではスーパー耐久の経験がある程度。今回、イギリスでシボレー・クルーズのドライブを済ませて挑んだ鈴鹿戦だが、走りはじめから「ワールドラリーカーに近い。車重も近いし、タイヤも細いでしょ。だから本当に違わない。滑らせてもコントロールしやすい」という感想を持ち、予選に臨んだ。

 しかし予選では、セッション中の車検で停止しなかったとして、全タイム抹消のペナルティを受け、予選最後尾にまわってしまう。これについて新井は「そうなってしまったらしょうがない。自分に経験値もないし、チームは『知ってると思ってた』とか言うけど、それも当然の言い方かもしれないし。まぁ、レギュレーション知らなかったようなもんだから、それは悪いよね」と語る。

 迎えたレース1では、前方で多重クラッシュが発生。ふだんラリーでは周囲にライバル車がいない状況だが、いきなりの混乱が新井を襲う。「イン側の芝生側に逃げてフルカウンターのまま入って行って、アクセル踏みっぱなしで『戻れ~』って。そうしたらまた流れたまま別のクルマにドンと当たって、逆向きに流れたまま2コーナーの内側に流れていって、またぶつかって、それで戻ったの。当たったのはガードレール右後ろ。それで戻れた。まぁ、ダートの上に入ると平気(笑)」となんとか回避し、13位で終えた。

 続くレース2では、日本人同士のバトルに。前には谷口行規、その前には吉本大樹がいたが、「谷口さん、早くセアト(吉本)抜いてくれ~」と思いながらの走行となった。しかし、S字で曲がりきらずコースオフ。

「曲がらないというより、前が見えないから曲がれないんだよ。コーナーがどこにあるか分からないの。あれは(集団で走る)経験たくさんしないと分かんないね。そりゃ間に合わないわ(笑)。ラリーだとクルマで前が見えねぇってのはないからね」とスプリントレースならではの苦労も味わった様子。

 新井はレース2を15位でフィニッシュ。とは言え、「面白かったですよ」と新井はスプリントレース初挑戦を振り返った。

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