IZODインディカー・シリーズ第11戦エドモントンで、惜しくも優勝はならなかったものの、自己最高位となる2位を獲得した佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は、「持てる力を出し切っての戦いができた」とレースを振り返った。
予選では4番手を獲得、3番グリッドからスタートすることになった琢磨は、燃費をセーブしながらもハイペースでレースを戦い、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)、さらにアレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポーツ)をパス。トップのエリオ・カストロネベス(ペンスキー)を追いつめた。
終盤に向けアグレッシブにバトルを仕掛けた琢磨だが、数多くのタイトルを獲得したベテラン、カストロネベスにあとわずかまで迫りながらもオーバーテイクは叶わず。0.8367秒差の2位でチェッカーを受けた。
とは言え、琢磨にとっては自身最高位となる順位であり、2008年アイオワでの武藤英紀と並び日本人最高位タイとなる結果を出してみせた。
「悔しいのと嬉しいのと、ミックスした気持ちです。レース終盤のトップ争いは本当に激しくて、バトルを思い切り楽しんでいました。あれでエリオをオーバーテイクできていたらもっと喜べたんですけどね」とレース後の琢磨。
「今日は自分たちの持っている力を全部出し切った戦いができたと思います。今日はエリオを抜けるだけの力が自分たちにはまだなかった。最善の結果を手に入れたということだと思います。2位は、チームのためにも本当に嬉しい結果です」
琢磨の快走には、チームオーナーのボビー・レイホールも「タクマは素晴らしい仕事をした。そしてチームすべてがいい仕事をしたね。我々がスピードがあることは分かっていたから、チームはレースでタクマを助けるように務めた。レースの流れを掴むことは我々の課題だったからね。でも、我々は結果を出すことができた」と称賛した。
「ブレーキングでは、エリオの方に若干アドバンテージがあったように思うね。ストレートではオーバーテイクできない差を作り出していた。でも、すごく良いバトルだったと思うよ」
琢磨のレースエンジニアを務めるゲリー・ヒューズもまた、「レース途中から、琢磨に聞くことは何もなかった。彼は本当にいい仕事をしたよ。確かに今日、カストロネベスをパスするのに少しスピードが足りなかったが、チームとして誇り高く思っている」とレースに満足するコメントを残している。
「残る4レースが楽しみです。そのうちの3レースでは、事前テストも行えることになりました」と終盤4戦に自信をみせる琢磨。過去誰もが成し得なかった、日本人インディカー初勝利という夢を叶えてほしいところだ。
