残り4戦となったIZODインディカー・シリーズ。第12戦ミドオハイオの予選が4日に行われ、チャンピオン獲得を目指すウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がポールポジションを獲得した。前戦で自己ベストを更新した佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は、得意のコースもスピードが伸びず予選18番手と苦戦している。

 全長2.258マイルのミド・オハイオ・スポーツカー・コース、今年は酷暑ではなく、風も吹き、随分と過ごし易い週末となっている。

 土曜日午後はアメリカン・ル・マン・シリーズの決勝が行われるため、インディカーの予選はまだ気温の上がらない午前中に開催された。摂氏30度以下のコンディションでの予選、ポールポジションを獲得したのは、鬼気迫る走りを見せたパワーだった。

 ラップタイムは、ユーズド・タイヤとしては素晴らしい1分05秒6474。「今週はポールを獲る! そして、優勝する。チャンピオンシップを手に入れるためにポイントはすべて手に入れねば!」と走行初日から彼の意気込みには並々ならぬものがあった。パワーはミド・オハイオは未勝利だが、ポールはこれで2回目となった。今シーズンのポールは3回目、キャリア通算では27個目となった。

 ポールを獲得したパワーは、「今日の予選はとても疲れた。このコースは本当に体力を消耗させる。今日感じたのは、我々のマシンがユーズド・タイヤで速いということ。マシン自体にグリップを掴む能力があるということだ。走っていてとても楽しい」

「今日の予選は、今シーズンのコレまでのどのセッションよりも力を入れて戦った。プッシュし続けた。自分はそうしなければならない立場に追い込まれている。全力を注ぎ込んだアタック・ラップを完成させることができた。このポール、そして1ポイントを僕らは必要としていた。このレースでは上位グリッドからスタートすることが非常に重要なんだ。ポールから思い切りプッシュし続けてゴールを目指す戦いを明日は行う。それがチャンピオンシップに繋がるはずだよ」と語る。

 予選2番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)のものとなった。しかし、パワーの速さの前に、0.25秒近くも突き放されてしまった。

 フランキッティは、「マシンは良かったが、タイヤにグリップが残っていなかった。フロントが先にギブアップしてしまった」と話していた。しかし、「僕らにはまだ秘策がある。2番手グリッドからなら、それが使えるはずだ」と謎めいたコメントも残している。

 予選3番手はルーキーのサイモン・ペジナウ(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)。4番手はアレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポーツ)だったが、彼はエンジン交換のペナルティにより10グリッド降格=14番手スタートとなる。

 昨年度ウイナーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は予選5番手だった。ポイントリーダーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)は予選ファイナルに進めず予選8番手で、7番グリッドからスタートする。

 ランキング2位にエドモントンで浮上したエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は、予選13番手だったが、予選後にエンジン交換を行ったために23番グリッドまで後退させられる。チャンピオン争いではポールからスタートするパワーが大きくポイント差を縮めるチャンスを手に入れたように見える。

 前戦エドモントンでは予選4番手からキャリア・ベストとなる2位フィニッシュを記録した佐藤琢磨。ここミド・オハイオ・スポーツカー・コースでは、2010年に予選3番手から途中2位を走り、2011年には予選9位からレースで4位フィニッシュを飾るなど過去2年の戦いで得意として来た。今回も予選上位での戦いが期待されていたが結果は18番手となった。

「今日の結果にはガッカリ。とても好きなコースなのに。マシンは予選に向けて良くなっていたけれど、まだスピードが足りていなかった。レッド・タイヤによるグリップ上昇などは、自分たちの予測した通りになっていた。予選で得たデータと、プラクティスでのデータを分析してウォームアップでさらにマシンを良くしたい。そして、そこから決勝用セットアップを決めます」と、琢磨は決勝に向けた意欲を語った。

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