マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、プレシーズンテストが残り1日という時期を迎え、マクラーレン・ホンダMP4-30を開幕戦までに目指していた状態に仕上げることはできないと認めた。5月のヨーロッパラウンドスタートまでには競争力を向上させることができると、ブーリエは予想している。

 バルセロナにおける最後のプレシーズンテスト3日目、テスト&リザーブドライバーのケビン・マグヌッセンがマクラーレン・ホンダMP4-30で初めての走行を行った。

 クラッシュの影響で今回のテストを欠席したフェルナンド・アロンソに代わり、2月28日はマグヌッセンがステアリングを握ったが、午後にオイル漏れが発生したためにテストは打ち切られた。マグヌッセンは合計39周を走行、タイムは1分25秒225で8番手だった。

 マクラーレン・ホンダは相次ぐトラブルのため、ヘレステストで79周、バルセロナテスト1回目で124周しか走行できておらず、今回のテスト初日もわずか7周でマシンを止めた。2日目はジェンソン・バトンが101周を走行したものの、3日目の走行は39周どまりとなった。

 開幕戦前の最後のテストデーを前にブーリエは、シーズン序盤4戦では力をフルに発揮することはできないかもしれないという考えを示した。

「(開幕戦までに)望んでいたレベルまで準備を整えることはできないだろうが、全力を尽くす」とブーリエ。

「問題の大部分に対処し、大部分のシステムのチェックを行った」
「ポジティブな点は、すべてがデザインされたとおり、計画されたとおりに機能していることだ」

「信頼性にはまだ懸念があり、(解決するのに)どれぐらい時間がかかるのかは分からない」
「いくつかプランを実施し、それによって協力して働くふたつの組織が劇的に改善しているが、数戦は要するだろう」
「だがヨーロッパラウンドまでには体勢が整い、競争力が向上するはずだ」

 マクラーレンとホンダの信頼性のトラブルは時間をかければ解決できるものであり、パッケージを大きく変更する必要は感じていないとブーリエは述べている。

「毎日100周走れるなどとは思っていなかった。皆忘れがちだが、去年は多くのチームが同じ状況だった」とブーリエは言う。

「タイトなパッケージを採用し、できるだけ早く勝ちたいと思っている。今は野心的になる必要がある。望んでいたほどの周回数をこなせなかったのは事実だ。それによって開発作業に影響がおよび、マシンのパフォーマンス向上の面でダメージを負うことは確かだ。だが必ず挽回する」

「これは単なる遅れだ。ネガティブになったり失望すべき状況ではない。多くのエリアでエンジンの全システムがうまく機能していることが確認できた。冷却はうまくいっている。今後もっと走行距離を重ねれば、さらに問題が見つかるだろう。だがベースは全くプランどおりであり、それは明るい要素といえる」

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