「我々は今後も、最終シーズンのスケジュールを満たすべく、代替ソリューションとその妥結のために、チームや関係者と緊密に協力していくつもりだ」

 こうした予期せぬ中断にも関わらず、参戦各チームが積み重ねてきた戦績や、そのチャンピオンシップの結末がどのようなものになるにせよ、来季のエクストリームH開幕には「何の影響もない」と主張する。

「もちろんエクストリームHへの移行を進めるなかで、我々は世界初の水素レースシリーズになることに全力で取り組んでいる。イノベーションへの投資と進歩は順調だ。業界が水素の可能性に目を向け続けるにつれ、興奮は日々高まっている」と続けたアガグ。

 初代と同じくスパーク・レーシング・テクノロジーズ社製の車体を持つパイオニア25は、先々月にもサルディニアでのテストを終え、側面衝突と横転の安全性を中心とした「FIAのクラッシュテストに合格した初の水素駆動レーシングカー」の称号を得ることに。さらに今後の数週間はフランスでのテストも予定されているという。

「スコットランド(7月の初公開シェイクダウンテスト)以来の最大のニュースは、シャシーに義務付けられたFIAクラッシュテストを実施し合格したことだ」と、北米のモータースポーツ専門サイト『RACER.com』に語ったのは、シリーズのテクニカルディレクターを務めるマーク・グレイン。

「どちらの場合も……側面衝突と横転の安全性を中心としたいずれの方向でも、衝突テストが見事に合格したことをうれしく思っている。今後もFIAの最終テストがいくつか残っているが、これらふたつが主要なテストだった。これは大きなトピックになるはずだ」と続けるグレイン。

「テストはとにかく私を緊張させたよ(笑)。クラッシュテストはどんなレースカテゴリーであれ、誰もが緊張するものだ。もちろんその目的はクルマを安全にするためであり、これを過小評価すべきではない。なにしろ、これはFIAの基準に合格した最初の水素レースカーなんだからね!」

電動最終年で苦渋の決断。残る3戦を延期し「代替案を検討」来季の水素にリソース集中か/エクストリームE
スコットランドでのHydro X-Prixを終えた直後には、新型モデル『パイオニア25』のテストが実施されていた
電動最終年で苦渋の決断。残る3戦を延期し「代替案を検討」来季の水素にリソース集中か/エクストリームE
そのパイオニア25は側面衝突と横転の安全性を中心としたFIAのクラッシュテストに合格している

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