「すでに彼はWRカーを走らせる準備ができている。もし誰かが私に電話を掛けてきて『カリをWRカーに乗せたい』と言ってきたら、それはまったく問題なく受け入れられるだろう」
「彼のことをよく知っているし、彼の才能についても同様だ。それに私には、才能ある若いドライバーの素質について、多くの経験から学んだ法則を持っている」
「カリはラリーについて学んでいるし来季はR5カーでOKだ。それ以外で我々に必要なのは、数kmの現行WRカーでのテスト、ということになるだろう」
かつて、カリはMスポーツのマシンをドライブした際、チームプリンシパルのマルコム・ウィルソンに印象的な技術フィードバックをもたらしたことがあるという。
「当然、我々としても今回のラリーGBや、来季のBRC、そしてWRCプログラムにおいて、カリの才能を見ることをとても楽しみにしている」とマルコム・ウィルソン。
「彼とともにいくつかの挑戦をしようと思っているし、現時点でラリー界の話題を一身に集めるヤングスターでもある。そんな彼と一緒に仕事ができるのは本当に光栄だ」
「そんな話以前に、カリが若くしてとても才能に溢れたドライバーであることに一点の疑いもないのだけれどね」
ヨキはかつて、師弟関係にあったミッコ・ヒルボネンやヤリ-マティ・ラトバラといったドライバーたちをMスポーツに送り込み、長い間チームと良好な関係を築いてきた実績がある。
また、カリの父親であるハリ・ロバンペラも、1996年にWRCでセアトのワークスシートを得る以前、BRCではMスポーツのドライバーとして走ったこともある。
ヨキはその歴史を踏まえつつ、10代のカリがMスポーツに加入することを「とても自然な成り行きだ」と表現した。
「我々とMスポーツ、そしてマルコム(・ウィルソン)との間には、長い信頼関係の歴史が積み重なっているのは間違いないからね」
