■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)
「ラリー・メキシコに戻ってくるときは、いつも特別な思いがある。僕にとっては10年前、すべてが始まった場所だからね! 僕たちにとって初めての世界選手権イベントで、その物語はジュニアWRCでの優勝から始まったんだ」
「今年最初のグラベル(未舗装路)イベントとなるけど、ラリー・メキシコには独特な特徴があって、そのほかのグラベルラリーとは区別される。メキシコはシーズンを通して僕たちが戦うなかで、もっとも高度が高い。空気が薄いから、通常よりマシンパワーも不足してしまうんだ」
「こういった高い高度と暑さが重なる状況をヨーロッパ圏で再現するのはほぼ不可能なんだ。つまり、最大限にパフォーマンスを発揮するには人工気候室で作業するエンジニアたちに一層、頼ることになる」
「軟らかいグラベル路面も出走順の早いドライバーにはチャレンジングな要素になるだろうね。僕たちが先頭走者にならなくても、後ろには速いドライバーたちが控えている」
「(実質的に競技がスタートする)金曜朝に、差を詰めなければならない。そこで自分たちのポジションが見えてきたら、最高の結果を手にするために全力でプッシュするよ」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)
「ラリー・メキシコは、本当に楽しめるイベントだ。雰囲気が素晴らしいし、過去にはいい結果も残している。クレバーな走りが結果に反映される1戦なんだ。スピードとリスクを負うバランスを取る必要があって、そこを目指して走りたいね」
「このイベントで思い出されるのは、暑さと高度だ。肉体面でもドライビング面でも、この環境に早く慣れなくてはいけない。空気が薄くなると最大20%程度はパワーが低下するから、コーナーを確実に攻略しなくてはならない」
「出走順は(遅く)悪くないけど、ライン上に石や岩が出ている可能性もあるから、難しい状況は変わらない。集中を切らさないようにして、弾みをつけたいね」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)
「本当にタフな状況に直面するから、ラリー・メキシコはシリーズのなかでもスペシャルなイベントのひとつだよ。気温は高いし、高度のおかげで空気は薄い。これはドライバーだけでなくマシンにも影響して、ほかのグラベルイベントよりエンジンパワーが低くなるんだ」
「(ヨーロッパでは)冬の寒さが続いたせいでテストできなかったのが残念だけど、こういうこともあるさ。メキシコでのフィーリングを確かめるためにもシェイクダウンを充分に活用しないとね」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)
「ラリー・メキシコはこれまでに3度出場したことのあるイベントだ。ステージのことは熟知しているよ。気温が高いイベントだから、特にブレーキへ気を配らなくてはいけないね」
「路面も荒れていて、とてもミスを犯しやすいんだ。(出走順が早くコースの)掃除役を務めることが多いし、高地のSSではエンジンパワーが落ちる。だから、ドライビングスタイルを少し変える必要があるんだ」
「(第2戦)スウェーデンを表彰台で終えてから最初のヒュンダイ・モータースポーツで迎えるラリーだ。また強力な結果を出す準備はできているよ」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

「スウェーデンで夢のような勝利を飾ったあとでメキシコに向かうから、モチベーションも士気もこの上なく高い。メキシコは素晴らしいイベントで、いい思い出が蘇ってくる。2013年には初めて表彰台をメキシコで獲得して、その1年後にはヒュンダイ・モータースポーツにとって初の表彰台を手にした」
「環境と時差に適応するために、ふだんよりも早めに現地に入るんだ。今年初めての、高い気温下における高地でのイベントだ。ユニークで楽しめる挑戦になるだろうね」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)
「スウェーデンでチームがシーズン最初の優勝を飾るのを見ることができてよかった。それにラリー・メキシコでラインアップに戻ってこれてうれしいよ」
「メキシコのステージはいつも楽しんでドライブしてきた。たくさんの熱心なラリーファンが並んでいて、週末をとおして声援をおくってくれるんだ」
「メキシコで掃除役を務めることは、先頭走者と以降のドライバーに大きな違いを生む。マニュファクチャラーチャンピオンシップでチームがリードを守れるよう、自分たちの出走順を生かして、トップに近いところで戦えるよう願っている」
