「ルートの固定は仕方ないが、ひとりのドライバーのみという制限は好きじゃない。それでも年々、コストは馬鹿馬鹿しい額にまで膨らんでいる」と語るミルナー。

「でもターマックでなら、我々もF1スタイルのテスト形態を取り入れることが可能だと思う。いつくかのチームが集って面白いテストができるだろうし、地域の特色を備えた代表的なステージを4本ほど設定すれば、それをみなで共有しローテーションしながらのテストもできるだろう」

「その道路占有のコストは全員で分担することも可能で、プロモーターとしてはファンに新たな要素を提供できる可能性も広がる。そのテストから次のラリーに向け、観戦を手助けするようなチームのパワーバランスを判断する材料も暴露されるだろうからね」

「同時に、FIAはWRC2に参戦するチームが現状どれだけのテスト機会を割いているかに関して、中長期的な視野を持つ必要もあると思う」

「そのレベルでは、テストのボリュームや日数は完全にドライバーやチームの予算規模に依存しているんだ。これはシリーズそのものの枠組みを崩壊させる可能性も秘めていると思う」

「だからFIAは、WRC2に対してもトップカテゴリーと同様に合同テストの可能性を模索し、提案してみる必要がある。もちろん、カテゴリーに合わせてスケールダウンした規模でね」

 FIAのラリー部会でディレクターを務めるイブ・マトンも、こうした話題に対し「テストの実施形態については議論しているテーマであり、コスト削減の可能性についてマニュファクチャラーと協力して実現に向けた努力を続けたい」とコメントしている。

「それは我々とマニュファクチャラーの双方にとって明らかなメリットだからね。我々が重視すべき原則のひとつは、ファンや観客に直接関係のないエリアでのコスト削減であり、ショーの部分での投資はこれに当てはまらない。だからテストこそ、そうした直接的なコスト削減エリアの重要なパートだと言えるね」

現在は外部の専門コーディネーターなどがテスト地選定や自治体との交渉を専属で請け負う形態が主流に
「WRC2の方がテストの問題はよりシビア」と語る、Mスポーツのリッチ・ミルナー

FIAとしてもファンや観客に直接影響のないエリアでのコスト削減を模索している

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