「クルマは素晴らしい感触で、ステージはとてもハイスピードだったから最高に楽しかった。それに、このカラーのマシンをドライブできて感動的だったよ」と、父のタイトル獲得マシンを思わせるスバルWRX STIのパフォーマンスも称賛した。
「スバルという名前は、僕たち家族にとって本当に意味のあるブランドネームなんだ。だから僕がここでこうして、ソルベルグとスバルの組み合わせで新しいストーリーを紡いで行けるのは本当にクールな出来事だね」
ラリー初日にオリバーとの首位争いを展開した9度の北米王者ヒギンズは、デイ2に電気系トラブルに見舞われて後退。オリバー自身も初日のパンクで時間を失い、翌日にはSS走行中にボンネットが開いてしまい、フロントガラスが粉砕されるアクシデントに遭遇しながらも、最終SS前には1分近く開いていたタイムギャップをわずか1ステージで削り取り、6.8秒差まで詰めよってみせた。
「僕たちは、このラリーで勝利を狙える位置で戦えた」と続けたオリバー。
「最終的に僅差の2位に終わったけど、デビッド(ヒギンズ)にトラブルがなければ彼が前だった。いくつかの不運はあったけど、このリザルトには満足しているんだ。スバル・モータースポーツUSAとの素晴らしい旅は始まったばかりだし、次のワシントン戦が待ちきれないよ。そのオリンパス・ラリーでは勝利だけを狙って全開でいくつもりさ」
息子オリバーが北米での初戦で見事な走りを披露し、表彰台に上る姿を目にした父ペターは、感傷的な気分が高まっていることを認めた。
「金曜日にフライングスタートを出て行くオリバーの姿を見たとき、それは僕だけでなく妻のパニラにとっても特別な瞬間だった」と、英国オートスポーツの取材に答えたペター。
「そのオリバーが速さはもちろん、とても成熟した賢明なドライビングで2位のリザルトを手に戻ってきた。こんなに素晴らしいことはないよ。そして、この物語はこれからもまだ続いていくんだ」


