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  • 東京オートサロン2020で世界初公開されたGRヤリス。WRC世界ラリー選手権を戦うラリーカーのホモロゲーションモデルとして製作・販売される
  • WRCチームからのリクエストにより、WRカー化の際に大型リヤウイングの効果を最大限発揮させるべく、ルーフ後端を下げた3ドアハッチバックボディを採用。市販車では軽量化を優先し、大きなウイングは装着されない。ルーフにはSMCカーボンを採用。エンジンフード、左右ドア、バックドアにはアルミ素材を使い、軽量化を徹底した。車両重量は1280kg。スバルWRX STIより200kg以上軽く、パワーウエイトレシオは約0.1kg/ps勝る。
  • エンジンは専用設計の1.6リッター直列3気筒ターボで、振動制御のためのバランサーシャフトを備える。3気筒は排気干渉がないため、ターボをツインスクロール化する必要がなく、重量とサイズの両面で有利。また、小排気量でも低速から充分なトルクが得られるのも長所だ。軽量化のため、インマニ、ラジエターおよびその全部に配置されるインタークーラーのサイドタンクは樹脂製となっているが、競技での使用も担保されている。ギヤボックスは6速MT。その操作フィーリングは2019年12月の試乗では抜群にいいという印象を受けた。前後のトルク配分は電子制御多板クラッチでコントロール。前後デフはトルセンまたはオープンで機械式に変更も可。
  • サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがダブルウィッシュボーンで充分なストロークを確保。18インチホイールに収まるブレーキはフロントがスリットディスク&対向4ポッドキャリパー、リヤにはサイドターンを容易にするドラム式パーキングブレーキも備わる。
  • コクピットはシンプルだが“GR”のロゴとともに乗り手のマインドを刺激。“4WDモードスイッチ”はシフトレバー前方に配している。前60:後40の“ノーマルモード”も搭載