世界ラリー選手権(WRC)に参戦するMスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは、フォルクスワーゲンのWRC撤退に伴って来季の去就に注目が集まるセバスチャン・オジエを、2017年のナンバーワンドライバーとして獲得しようとしているようだ。
先月行われたラリー・スペインでシリーズ4連覇を達成したオジエは、先日発表されたフォルクスワーゲンのWRC徹底における1番の被害者と呼べる。ウィルソンは、そんなオジエを自らのチームに招き入れるべく、説得を行っていることを明かした。
「彼に5度目のワールドチャンピオンを取らせてやれるだけのマシンがあると自負している」とウィルソン。
「私のなかで、彼はいつも1番のドライバーだ。それは隠すまでもない」
「2011年の終わりに我々は契約寸前のところまで行っていた。今回は彼が他のチームと契約してしまわないように、できることはすべてやるよ」
オジエがMスポーツの参戦車両である17年型フィエスタRS WRCをテストする計画はあるかと尋ねられたウィルソンは、「それはまさに今話し合っていることだ。しかし、彼が去就を明らかにして我々のマシンを運転する前に、彼にはまだVWと話し合わなくてはいけないことがたくさんある」と答えた。