WRC：Mスポーツ、オジエ獲得へ交渉。「できることはすべてやる」

　また、ウィルソンはフォルクスワーゲンの突然の撤退表明によって、当初来週に行う予定だった17年ドライバーラインアップ発表が遅れることを認めている。

「来シーズン誰がどのマシンに乗るかについて、話し合わなければいけないことが突然増えたんだ」

「来週（ドライバーラインアップを）発表するつもりでいたが、残念ながらできそうにはない」

　Mスポーツの来季布陣については、契約の残るエリック・カミリは残留が確定済み。残るシートをDMACKワールドラリーチームからWRCに参戦中のオット・タナク、WRC2にMスポーツから参戦するエルフィン・エバンスのふたりが争っている状況とされており、契約に向けてはタナクが一歩リードしているとの見方が強い。

　残るエバンスに関しては、タナクに代わってDMACKチームからWRC最上位クラス復帰を果たすとされている。

　なお、Mスポーツをはじめ、17年のWRC参戦チームに課された唯一の義務は12月中旬までにFIAとラリー・モンテカルロの主催者に出場ドライバーの登録を行うことだけ。そのため、交渉に費やす時間は残されている。