「土曜日は天気が大きく変わり、非常にトリッキーでした。路面は信じられないくらい滑りやすく、グリップレベルが分からない場所も多かったので、走り切れてとてもうれしかったです」と勝田。

「日曜日も依然路面コンディションはとても悪かったので、パワーステージでベストタイムを出すことができて本当に良かったです」

 最終順位は初日のデイリタイアが響き総合20位となったものの、着実に成長を見せた。それを自覚する若武者は、「自分はまだまだ上達していますし、成長も続いているので、来年はさらにスピードを高め、結果を残したいと思います」と豊富を語った。

 プログラムのインストラクターを務めるヤルッコ・ミエッティネンは、「木曜日のスタートではいきなり問題に直面したが、金曜日のステージではドライビングを改善し、その夜はWRC参戦後ベストといえるパフォーマンスを披露した。その走りは彼が精神的にも強くなっていることを示すものでもあった」と評価する。

「最終日にパワーステージを制して得た5ポイントは、彼の今シーズンの最後を飾るのにふさわしいものだ。よくやった!」

 2021年のプログラム内容は現時点で発表されていないが、ミエッティネンは勝田が来月のモンテカルロでふたたびラリーに参加することを示唆している。

「タカのドライビングスキルはすでにトップレベルだが、つねにトップタイムを出せるようになるためには、もう少し経験が必要だ」

「今週末を経験したことで、2021年のラリー・モンテカルロに少し楽な気持ちで臨むことができるだろう」

ラリー・モンツァのデイ3はサーキットを離れ山岳ステージでのラリーに。アクシデントが相次ぐなか勝田貴元は無事に完走を果たす。
ラリー・モンツァのデイ3はサーキットを離れ山岳ステージでのラリーに。アクシデントが相次ぐなか勝田貴元は無事に完走を果たす。
2020年WRC最終戦モンツァに参戦した勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
2020年WRC最終戦モンツァに参戦した勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)

本日のレースクイーン

白崎つかさしろさきつかさ
2025年 / スーパー耐久
シンリョウレーシング レースクイーン
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円