今戦、初日から苦戦を強いられているロバンペラはSS13終了時点で総合6番手につけていたが、ロングステージのSS14を迎える直前に車両トラブルが発生。最終日の“パワーステージ”に備えデイリタイアを選択している。
ロバンペラは「明日はきっと再出走できると思う」とコメント。
「明日の出走順を考えるとパワーステージは少し難しいかもしれないが、もちろん、できるだけ多くのポイントを獲得したいと思っている」と続けた。
競技2日目を終え、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は「首位に立てたことを、もちろんうれしく思う」と語った。
「1日をとおして、トップの選手(タナク/ヒュンダイ)と対等に戦うことはできなかった。しかし、我々もそうだが、トロフィーを掲げるためには、最後まで走りきらなければならない」
「エルフィン(・エバンス)はとてもいい戦いをしていたし、幸運にも恵まれた。いま、彼はとても有利な位置につけているが、もちろん明日はフィニッシュラインを通過しなくてはならないし、何かが保証されているわけでもない」
「チャンピオンシップを考えれば、セブ(セバスチャン・オジエ)が表彰台圏内に入ったのは素晴らしいことだ。また、彼と(勝田)貴元の戦いはエキサイティングだった」
「残念ながら、カッレ(・ロバンペラ)のクルマにはロードセクションで技術的な問題が発生してしまい、その後37.92kmのロングステージを走ってダメージを広げるリスクをとるべきではないと判断した。自走でサービスに戻ることになりましたが、明日のパワーステージではポイント獲得を狙って戦えるはずだ」
そのパワーステージが行われる競技最終日の23日(日)は、サービスパークの北東エリアで、5本のステージを日中のサービスを挟むことなく走行するスケジュールが組まれている。その中のSS18と最終SS20の“ファフェ”は、ビッグジャンプで知られるラリー・ポルトガルを代表する名物ステージだ。SS計5本の合計距離は49.47km、リエゾン(移動区間)も含む総走行距離は295.09kmとなる。