チーム監督のアンドレアス・ザイドルは「スパのレースでは明らかに、我々の最高のパフォーマンスを出し切ってはいない」と語った。
「2014年以来、毎年ここでポールポジションを獲得しているが、優勝はしていない。ローダウンフォース仕様の車両によって、ハイダウンフォース仕様のトヨタのスピードに対抗することはできなかった。タイヤの摩耗が激しかったからだ」
「しかしローダウンフォース仕様の3台目のトヨタを凌ぐことはできた。パンクによるピットインでロスタイムが発生したが、性能は確かだったよ。来週アラゴンで耐久テストを行って、ル・マンに備えていく」
総合4位に入った1号車ポルシェのロッテラーは「素晴らしいスタートを切ることができたが、トヨタが追い上げてきたときは驚いた。まさかラ・スルスのブレーキングで抜かれるとは思わなかったよ」とレースを振り返る。
「スティントの前半は好調だったが、その後タイヤの磨耗が激しくペースを保つことができなかった。最終スティントは霧雨にもかかわらず好調を維持できたよ。トヨタは強敵だけど、必ず挽回する」
3位表彰台に食い込んだ2号車のハートレーは「終盤はチームのすばらしい仕事のおかげで見事なゴールができた。上段ではなくても表彰台に登ることができたから、ル・マンへの自信につながったよ」と述べている。
新型ポルシェ911 RSRを投入しているLM-GTEプロクラスはリヒャルト・リーツ/フレデリック・マコウィッキ組91号車がクラス5位、ケビン・エストル/ミカエル・クリステンセン組92号車がクラス6位でフィニッシュ。
2015年型ポルシェ911 RSRで戦うLM-GTEアマクラスはデンプシー・プロトン・レーシングの77号車が2位表彰台、ガルフ・レーシング・チームの86号車はクラッシュから76周でリタイアとなった。
