ヒョンデの高級車ブランドであるジェネシスは11月20日、フランスのポールリカールで、ハイパフォーマンスコンセプトモデルの『マグマGTコンセプト』を発表した。単なるデザインスタディモデルに留まらず、将来のGTカーカテゴリーへの参入も目指しているという。
ジェネシスは2026年からジェネシス・マグマ・レーシングとしてWEC世界耐久選手権への参戦を決めるなど、ハイパフォーマンスブランドとしてモータースポーツ活用を目指しているが、新たにブランド初のピュアスポーツカーのコンセプトモデルとして、マグマGTコンセプトを発表した。
このモデルは、“エフォートレス・パフォーマンス”をテーマに、派手さよりもバランスを重視。またスピードのみに焦点を当てるものではなく、ラグジュアリーとパフォーマンスを表現するためにデザインされた。
レイアウトはミッドシップで、スタイルはジェネシスの“アスレチック・エレガンス”の哲学を表現。クラシックなGTレーシングカーのプロポーションを再解釈し、ワイドで力強いリヤフェンダーを備える。また、ヘッドライトとフロントのカナードをシームレスに一体化。ダウンフォースとアイデンティティの両方を高める独自のデザインとなった。
ジェネシスの社長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるリュック・ドンカーヴォルケは、「マグマGTコンセプトは、ジェネシスのパフォーマンスのビジョンの頂点に立ち、モータースポーツ界でのパフォーマンスに向けたコミットメントを象徴するモデルだ」と語った。
「マグマGTコンセプトはドライバーにスキルを証明することを求めるのではなく、スキルを高めていくクルマだ。ジェネシスのパフォーマンスを完璧に表現したクルマだ」
このマグマGTコンセプトについて、ジェネシスはブランドのデザインの方向性を示すだけでなく、戦略的な指針を示すものだとしている。発表に合わせ、ジェネシスは「モータースポーツへの参入とハイパフォーマンスブランドとしての拡大を目指すジェネシスが目標とするものを、視覚的にも示すもの」として、将来のGTカーレースへの参入を目指す「長期的な野心」を示しているという。


