「我々にとってニュルブルクリンクは残念ながら今回も厳しいレースとなりました」と語るのは佐藤俊男TOYOTA GAZOO Racing代表。
「速いワンラップスピードを示すこともでき、序盤はポルシェとの接戦を繰り広げることができましたが、途中から車両バランスが悪化、ペースが低下し苦戦をしました」とレースを振り返った。
ポールポジションからスタートした7号車トヨタの可夢偉は「最初のスティントでは僕たちのペースは良く、首位をキープできましたが、その後はバランスが悪くなってしまい首位争いから脱落してしまいました」とコメント。
「正直なところ、金曜日の公式練習走行から厳しいレースになるだろうとは予想していましたが、その通りになってしまいました」
可夢偉のチームメイトであるロペスもまた苦しいレース展開だったことを認める「厳しいレースではあったが、僕にとってはWECで初めてとなる表彰台フィニッシュを果たすことができた」
「チームの働きのおかげでポールポジションが取れたのは驚いたけど、決勝レースは簡単ではないと思っていた。実際、僕の2スティント目はタイヤが摩耗し、本当に苦しい状態だったんだ」
レース序盤に勝負権を失ってしまった7号車トヨタの一貴は次のように語った。
「フォーメーションラップ中にトラブルに見舞われ、上位争いのチャンスは失われてしまいました。スピード的にはポテンシャルを見せられたと思いますが、いくつかの問題もありました」
「今回は4位でフィニッシュできたことで、トラブルを考えれば選手権争いへのロスは最小限に留められたとポジティブに考えるべきでしょう」
WEC第5戦は9月1~3日、メキシコのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われる。
