レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.07.18 16:48
更新日: 2017.07.18 17:08

「終わりだ」地獄から歓喜のル・マン勝利へ。そしてこれから…… ティモ・ベルンハルトインタビュー

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | 「終わりだ」地獄から歓喜のル・マン勝利へ。そしてこれから…… ティモ・ベルンハルトインタビュー

■自身のレーシングチームを立ち上げた理由

──あなたはポルシェのトップドライバーでありながら、『チーム75ベルンハルト』というポルシェのGTチームをご自身で立ち上げましたね。
TB:父がチーム監督をし、私がチームオーナーという形だ。まだ始めたばかりで、少しずつチームも成長している途中なんだ。ポルシェ911 GT3 Rでいろいろなシリーズに参戦しているが、ヨーロッパには数多くのハイレベルなレースがあり、私自身の経験も活かしながら、若手のドライバーが将来活躍できる基盤をつくれることを目標としているよ。ただ、プロのレーシングドライバーになるということは非常に厳しく、輝かしいキャリアが約束されたと思えば、それが消え去ってしまうことも多々ある。少しでも彼らの将来の手助けになればと考えているんだ。

──スパ24時間には、ケビン・エストーレ/ローレンス・バンスール/ミカエル・クリステンセンというポルシェワークスドライバーたちを率いて参戦することになりましたね。
TB:幸運にもポルシェの後輩ドライバー3名がドライブしてくれることになり、サポート条件も整ったこともあって、思い切って参戦することにしたんだ。ポルシェとしてもこの3人での組み合わせは初めてなので、どういう走りになるかも興味深いよね。チームにとっても初めてのビッグレースになるし、私自身も“裏方”としては初めて24時間レースに参加することになる。おそらくとても大変だと思うけど、とても楽しみにしているよ! テストではパフォーマンスに対するセッティングに苦慮する部分も、さまざまなミスも多くあったが、ベストタイムを出せたということは、本番でも期待できるだろうからね。

──ティモ自身もニュル24時間レース最多優勝ドライバーということもあり、将来的には自身のチームでニュルブルクリンク24時間に挑戦することも考えていますか?
TB:そうだね。すぐには難しいかもしれないが、少しずついろんなカテゴリーに挑戦していくつもりだ。やはりニュルというのは特別だから、最終的な目標はニュル24時間だと思っている。それに付随して、VLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)に参加することももちろん考えているけど、2018年や19年と、明確な参戦のときはまだ考えていない。今季はADAC GTマスターズにシリーズ参戦しているので、その活動に集中するつもりだ。

──ADAC GTマスターズに参戦してみての感想は?
TB:ドライバーとして参戦したことはないけど、自身でチームを立ち上げるにあたって、ここ数年は特によく観察していたんだ。ドイツ国内のGTシリーズでありながら、トップドライバーが世界から集まり、シュニッツァーやミュッケ、ラント、アプト等、世界的に有名なドイツの強豪レーシングチームが勢揃いして、ガチンコで勝負するシリーズだからね。チームとしての準備や心構えも相当高いレベルが必要とされると思っているよ。ADAC GTマスターズに参戦しているチーム力やレベルなどは、15年くらい前のDTMドイツツーリングカー選手権よりもずっと高いと感じている。

──ところで、少し先になりますがWEC世界耐久選手権の日本ラウンドが10月13〜15日に富士スピードウェイで開催されますね。
TB:日本では手作りの応援グッズを持って熱心に応援にきてくれるファンがたくさんいるからね。今年も日本で、ファンのみんなに会えることを楽しみにしているよ!

父とともに『クース・チーム75ベルンハルト』を立ち上げたティモ・ベルンハルト(左)
チーム75ベルンハルトのポルシェ911 GT3 R


関連のニュース