6月18〜19日に開催されたル・マン24時間耐久レースで、優勝目前まで迫りながらも突然のトラブルに見舞われた5号車トヨタTS050ハイブリッドのセバスチャン・ブエミは、「2日間現実を受け入れることができなかった」と衝撃を語った。

 ポルシェ、アウディ、そしてトヨタという3ワークスの争いに沸いた2016年のル・マン24時間は、レース後半以降首位を奪った5号車トヨタTS050ハイブリッドが2号車ポルシェ919ハイブリッドとの激闘を展開。終盤、ポルシェ2号車の緊急ピットインにより、勝敗は決したかと思われた。

 しかし、中嶋一貴がドライブし、チェッカーまで残り6分というところで首位の5号車トヨタTS050ハイブリッドに、ターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクト回りの不具合が発生。残り3分で2号車に首位を明け渡す結果となってしまった。

 この結果に対し、中継映像にはドライバーたちが落胆する様子が映し出されたが、アンソニー・デイビッドソンとともにピットで見守っていたブエミは、「僕はイライラしたし、怒りを覚えたし、2日間現実を受け入れることはできなかったよ」と心境を語った。

「これを運命と呼ぶのかなんなのかは分からない。なぜ24時間後じゃなくて、23時間55分でこんなことになるのか分からなかったんだ」とブエミ。

5号車トヨタTS050ハイブリッド
5号車トヨタTS050ハイブリッド

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