LM-GTEプロクラスではフォード・チップ・ガナッシがチームUKとチームUSAに2台ずつ計4台、ポルシェGTチームも4台体制と必勝体制を敷いているのが目を引くが、注目はカーナンバー81番と82番を選択したBMWチームMTEKのBMW M8 GTEだろう。

 1年以上にわたる長い開発期間を経て、今年1月末にデイトナ24時間でレースデビューを飾ったM8 GTEは、BMWのGTマシンとして2011年以来7年ぶりにル・マンに挑むこととなる。
 
 既存チームではアストンマーチン・レーシングが新型アストンマーチン・バンテージAMRを導入。また、WECのディフェンディングチャンピオンであるAFコルセは既存マシンの改良型となるフェラーリ488 GTE EVOを3台送り込む予定だ。

LM-GTEプロクラスには北米からコルベット、フォード、ポルシェが各2台ずつスポット参戦する。
LM-GTEプロクラスには北米からコルベット、フォード、ポルシェが各2台ずつスポット参戦する。

 
 GTEアマクラスはフェラーリ488 GTE、ポルシェ911 RSR、アストンマーチン・バンテージの各車を用いる12チームから合計13台がエントリー。WECにフル参戦する8台のほか、招待チームのJMWモータースポーツ、キーティング・モータースポーツ、イビモータースとさらにELMSからプロトン・コンペティションがスポット参戦組として名を連ねた。
 
 なお、2018年は先進技術や新たな試みをル・マンの場で披露、挑戦するために設けられている“ガレージ56”から出走するマシンはなく、全60台分のフルグリッドがACOとFIA国際自動車連盟が規定するLM仕様マシンで埋められている。
クリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリをテストドライブした石川資章(左)、オリビエ・ベレッタ(右)
クリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリをテストドライブした石川資章(左)、オリビエ・ベレッタ(右)

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