93号車をドライブするのは、フランス人のパトリック・ピレ、そしてニック・タンディ、アール・バンバーという3人。94号車にはティモ・ベルンハルト、フランス出身のベテランであるロマン・デュマ、そして日本で活躍するスヴェン・ミューラーという3人だ。どの車両にもフランス人ドライバーが乗り込むのは地元ファンにも嬉しいところで、バンバー、ベルンハルト、デュマ、タンディという4人は919 Hybridで総合優勝も飾っている。

93号車をドライブするパトリック・ピレ、ニック・タンディ、アール・バンバー

 ライバルはフォード、シボレーという北米の雄、改良型マシンを投入するフェラーリ、新車を投じてきたアストンマーチン、そして新規参入のBMW。台数は近年では最多となる17台にも及ぶため、勝利はひと筋縄ではいかないだろうが、4台のドライバーラインアップは全体の中でも屈指のもの。また、4台のポルシェ911 RSRがLM-GTE AMクラスに参戦するチームから参戦するが、こちらも上位進出を狙っていく。

「今年のル・マン24時間はその参戦台数からも、間違いなくシーズンのハイライトになるはずだ。ポルシェはLMP1プログラムから転じ、過去最大のGTカーによるラインアップを目撃することになる」と語るのは、ポルシェのモータースポーツおよびGTプログラム担当副社長のフランク・ステファン・バリザー博士。

「我々はLM-GTEカテゴリー全体でエントリーの30パーセントを占めており、これを非常に誇りに思っている。そして我々は、特にLM-GTE PROでエキサイティングなレースを期待している。6メーカー17台ものトップマニュファクチャラーとドライバーが参加するのだからね」

「WEC開幕戦スパでの成功、アメリカでの成功、そしてニュルブルクリンク24時間での勝利という成功とともに、我々は自信をもってレースに挑みたい」

 今年のル・マン24時間は、これまでのプロトタイプカーから、LM-GTE PROクラスでの自動車メーカーの戦いが中心になろうとしている。70年の歴史を背負い、未来に向け戦う4台のポルシェ911 RSRはその歴史的なレースの主役となるはずだ。

スーパーGT300クラスにも参戦中のスヴェン・ミュラーは94号車の赤黒白のファクトリーカラーで参戦
94号車ロマン・デュマ
94号車ティモ・ベルンハルト、

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