1号車と66号車、2台のアウディR8 LMSはともに1コーナーをオーバーランしながら並走を続け、そのまま2コーナーから3コーナーへ。3コーナーでインを突いたリベラスが一度は前に出るが、続く4コーナーで膨らんだことで加速が鈍り5コーナーと6コーナーの連続コーナーでふたたび並走。

 その間に背後に迫っていた6番手、GRTの19号車ランボルギーニが2台の間に割って入ると、7コーナーのヘアピンでリベラスがコースオフを喫し、この激しいバトルが幕を閉じるとともにタイトル争いにも決着がつくこととなった。

 ピットタイミングで首位に立った88号車メルセデスはレース終盤、逆転を許した6号車メルセデスに0.9秒差まで迫られるも、最後までリードを保ってトップチェッカー。メドウズとマルチェッロが2018ブランパンGTシリーズ・スプリントカップを獲得した。なお、スプリントカップのチームタイトルは、ベルジャン・アウディクラブ・チームWRTが4ポイント差でAKKA ASPを上回り、タイトル防衛に成功している。

 スプリントカップの新ドライバーズチャンピオンとなったマルチェッロはレース後、「スプリントカップだけでなく、総合ドライバーズチャンピオンシップのために戦っているので、かなり感情的になったよ。今回はとてもタフなレースだった」とBlancpain GT Series.comに語った。

「マイケル(・メドウズ)が首位を走っていたが、1号車アウディが66号車アウディと4位を争っていたから(タイトル決定には)その結果を待つ必要があった」

 改めて王者となった感想を問われると「チャンピオンシップを勝ち取ることができて本当にうれしいよ! スプリントカップは毎戦タフなレースだが、特にピットでの戦いはものすごく熾烈なんだ」とマルチェッロ。

「彼らが非常に良い仕事をしたのでこの結果を得ることができたのだと思う。AKKA ASPとマイケルに感謝しているよ。次戦のバルセロナでもうまくやる必要があるね」

 ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップおよびシリーズをとおしてのチャンピオンが決定する最終戦バルセロナは9月28~30日、スペインのカタロニア・サーキットで行なわれる。

6号車メルセデスの追撃を振り切ってトップチェッカーを受けた88号車メルセデス
レース2、3位表彰台を獲得したサンテロック・レーシングの25号車アウディ
1号車アウディと激しい4番手争いを繰り広げたアテンプト・レーシングの66号車アウディ
スプリントカップのチームタイトルを獲得したベルジャン・アウディクラブ・チームWRT
スプリントカップのチームタイトルを獲得したベルジャン・アウディクラブ・チームWRT
レース1予選2番手につけた14号車レクサスRC F GT3

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