さらにデビッドソン本人も、次のように付け加えた。
「ここまで来て、あらゆる方法を持ってしてもドライブできないのは残念だ。レースはできないけれど、でもそれは正しい判断だと思っている」
「今朝はクルマの中で快適ではないと感じたし、とくにオースティンを前にしてリスクを取ることは得策ではないと思った。意味がないことだからね」

このデビッドソンの欠場により、5号車TS050は土曜日の6時間レースを中嶋一貴とセバスチャン・ブエミのふたりで戦うことになる。
また、この木曜のセッションでは小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ステファン・サラザン組6号車トヨタTS050ハイブリッドにも災難が降りかかる。6号車TS050はサラザンがドライブ中、最終コーナーで激しくクラッシュ。このダメージがマシンのモノコックにまで及んでいたのだ。
チームは金曜日に行われる予選セッションに向けて、スペアモノコックへの交換を決断。すべての走行セッションをスキップし、現在も復旧作業が懸命に進められている。
なお、木曜日のフリー走行ではマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組7号車アウディR18がトップタイムをマーク。2番手にルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス組2号車アウディR18が続き、アウディがワン・ツーを記録している。

