激戦区として知られるLM-GTEプロクラスでは、恒例の“北米組”がル・マンに戻ってくる。その代表格であるコルベット・レーシングは2019年も2台のシボレー・コルベットC7.Rを持ち込み、2015年以来となるクラス優勝を狙う。
また、ポルシェとフォードもIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権を戦うポルシェGTチーム、フォード・チップ・ガナッシ・チームUSAという北米チームの各2台を招聘。フェラーリ陣営からはリシ・コンペティツィオーネの1台がAFコルセのフェラーリ488 GTE Evoとともに共闘する予定だ。
そして、4クラス目となるLM-GTEアマクラスでは2018/2019年AsLMSのGTクラスを4戦全勝で制したCARGUY Racingが満を持してル・マンのエントリーリストに加わった。マシンはAsLMSで使用したフェラーリ488 GT3をGTE仕様に換装。カーナンバーは“57”をつける。
ドライバー欄にケイ・コッツォリーノとともに名を連ねた木村武史は、MRレーシングの石川資章、デンプシー・プロトン・レーシングからの参戦が決まった星野敏に次ぐGTEアマクラス3人目の日本人ドライバーとして念願のル・マン参戦を果たすこととなる。
このほか同クラスではCARGUY Racingと同じくフェラーリ488 GTEを走らせる、スピリット・オブ・レース、3名全員を女性ドライバーで揃えるケッセル・レーシングが加わりクラス出走台数は18台となった。
最後にリザーブ枠だが、こちらは優先順にデュケイン・エンジニアリング(LMP2)、ハイクラス・レーシング(LMP2)、ユナイテッド・オートスポーツ(LMP2)、ユーラシア・モータースポーツ(LMP2)、パニス・バルテズ・コンペティション(LMP2)、アイデック・スポール(LMP2)、EBIモータース(LM-GTEアマ)、チーム・プロジェクト1(LM-GTEアマ)、メイヤー・シャンク・レーシング(LMP2)、TFスポーツ・レッドリバー・スポーツ(LM-GTEアマ)という10チームが名を連ねた。
90年以上の長い歴史を持つなかで史上初のWEC最終戦として開催される2019年第87回ル・マン24時間レースは、6月15日(土)15時にスタートが切られ翌16日(日)15時にチェッカーとなる。


