2016年10月03日
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第11戦、ブラセルトン/米国
911 RSRワークスカーによる最終戦は5位でフィニッシュ
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.オリバー・ブルーメ)にとってIMSAスポーツカー・チャンピオンシップの困難なシーズンは、ロード・アトランタで開催されたプチ・ル・マン戦で幕を下ろしました。
2015年シーズンのこの権威あるレースにおいては、ポルシェ・ノースアメリカのワークスチームは胸がすくような総合優勝を果たし、ポルシェにマニュファクチュアラー部門、ドライバー部門およびチーム部門でチャンピオンシップタイトルをもたらしましたが、今年の最終戦ではワークス体制で臨んだポルシェ911 RSRが表彰台を逃しました。
この米国ジョージア州の1周4.087kmの難易度の高いサーキットにおいて5つのメーカーが凌ぎを削ったGTLMクラスでは、アール・バンバー(ニュージーランド)/フレデリック・マコヴィッキ(フランス)/ミカエル・クリステンセン(デンマーク)組の911 RSRが5位でフィニッシュしました。
IMSA GTのディフェンディングチャンピオンであるパトリック・ピレ(フランス)/ニック・タンディ(イギリス)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組がドライブするもう一台の911 RSRは、残り4時間の時点では順調に3位で走行していましたが、223ラップした後、スポーツプロトタイプと衝突しトップ争いから脱落しました。
今回の最終戦では期待通りの成績を収めることはできませんでしたが、911 RSRが収めてきた感動的な成功が変わるわけではありません。
2013年のデビュー以来、このレーシングカーは米国およびカナダのWECスポーツカー世界耐久選手権、IMSAスポーツカー・チャンピオンシップ、さらにヨーロッパのル・マン・シリーズの合計73戦に投入され、21勝を挙げ、8つのチャンピオンシップタイトルを獲得しています。
この中には、ル・マン、デイトナ、セブリング、ワトキンスグレンおよびプチ・ル・マンなど、最も著名な長距離レースでの勝利が含まれ、スポーツカーの象徴ともなっている911の第7世代をベースとした470PSの911 RSRは、近年最も大きな成功を収めたGTレースカーとなっています。
その後継モデルは、2017年1月28日/29日に米国で開催されるデイトナ24時間レースでレースデビューを飾る予定です。