GTデイトナ(GTD)クラスはファイナルラップにドラマが待っていた。レース最終盤、序盤戦から首位争いに絡んでいたメルセデスAMG・チーム・ライリー・モータースポーツの33号車メルセデスAMG GT3は、フィニッシュまで残り25分の時点でターナー・モータースポーツの96号車BMW M6 GT3を交わしてトップに立つことに成功する。しかし、FCYの影響でその後に築いたギャップがリセットされてしまう。
リスタート後、33号車メルセデスは一転して劣勢となるもその後、約20分に渡ってトップの座を死守してみせる。しかし、スタートから10時間を超えて迎えたファイナルラップで、ついに96号車BMWがライバルを捉えて再びクラス首位を奪還。この日が誕生日だったビル・オーバレン駆る96号車BMWは、そのままトップでチェッカーを受けてシーズン2勝目を飾った。
2位は前述の2台とともにレース序盤から首位争いに絡んだモンタプラスト・バイ・ランド・モータースポーツの29号車アウディR8 LMSで、3位にはパフ・モータースポーツの9号車ポルシェ911 GT3 Rが続き、首位陥落後にコース上でストップした33号車メルセデスは4位という結果になっている。
シリーズチャンピオンはマイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3 Evoのマリオ・ファーンバッハー、トレント・ハインドマン組がダブルタイトルを獲得。マニュファクチャラーズタイトルは2点差でアキュラを上回ったランボルギーニの手に渡った。



