SCG 004Cの処女ドライブを担当したグリッケンハウスは走行後、ニュルブルクリンクでの003Cのパフォーマンスを改善する必要があると述べた。
「新車での初めての走行は思っていたよりもずっと快適だった」とSCGのボス。
「003Cと比べてサスペンションのストローク量が2インチ長くなったことがいくつかの点で役に立ちそうだ」
「ノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)では、ときにタイヤが路面を離れ、空中から着地する瞬間がある。新しいサスペンションはこの衝撃を少し和らげるのに役立つだろう」
「また004Cはローエンドトルクのおかげで、ノルドシュライフェでは003Cよりもコーナー脱出スピードが速くなる」
「さらに、我々は004Cの方がエアロバランスが優れていると考えている。ノーズのデザインが新しくなったことでより多くのダウンフォースが得られる。その結果、これまで以上に積極的に(リヤ)ウイングを使うことができるようになっているんだ」
「実際にフル規格のGT3ウイングを使用するつもりだ。以前は(前後のバランスを取るために)ウイングを少し寝かせていた。そのおかげでストレートスピードは非常に優れていたし、今もかなりのスピードがあると思う。だが、我々の新車はバランスとダウンフォースの両方が向上した」
004Cは003Cよりも約100kg軽くなっており、グリッケンハウスはニュルブルクリンクの高速コーナーでは約25%多いダウンフォースが得られると考えている。
SCG 004Cのトラックテストプログラムは来週も継続される予定で、今後はドライバーグループが参加する30時間のシミュレーションがスペインのモーターランド・アラゴンで行われる。