レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.09.11 18:20
更新日: 2020.09.11 18:27

WEC:トヨタ、TS050ハイブリッドで挑む最後のル・マンで3連覇を目指す

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | WEC:トヨタ、TS050ハイブリッドで挑む最後のル・マンで3連覇を目指す

 WEC世界耐久選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは9月19~20日、フランスのサルト・サーキットで開催される第88回ル・マン24時間レースに、大会3連覇をかけ2台のトヨタTS050ハイブリッドで挑む。

 2018年、翌19年とル・マン連覇を達成したトヨタのLMP1マシン『トヨタTS050ハイブリッド』は、2021年のWECレギュレーション変更にともない、今シーズン限りでその役目を終える。

 残り2周でのストップや、現レイアウトのコースレコード樹立などさまざまなドラマを作ってきたTS050ハイブリッド。2016年のデビュー以来、進化を続けるそのマシンは、ル・マンで初めてハイブリッドLMP1カーが走行した2012年と比較してエネルギー回生率は150%増加、また燃料消費量を35%減らしながら1周のラップタイムは約10秒向上している。

 そんなトヨタTS050ハイブリッドは、WEC第7戦として例年の6月ではなく9月に行われことになった今季の特別なル・マンで、他の58台のマシンとともにサルトのグリッドに並ぶ。
 
 新型コロナウイルスの影響を受けた2020年のル・マンは、97年の歴史の中で3度しかない6月以外の月に開催される大会となる。さらに、新型感染症の拡大防止の観点から例年20万人以上訪れる観客を入れず、無観客でのレースとなることが決定済みだ。
 
 また、これに関連してル・マン市内で行われていた恒例の公開車検やドライバーズパレードランも中止に。走行スケジュールも変更になるなど、いつものル・マンとは大きく異なる環境下で24時間の戦いが繰り広げられることになる。

ル・マンの優勝トロフィーを手にする友山茂樹GAZOO Racingカンパニープレジデント(当時)
ル・マンの優勝トロフィーを手にする友山茂樹GAZOO Racingカンパニープレジデント(当時)

 そのル・マンでトヨタが狙うのは大会3連覇、そして通算6度目のポールポジション獲得だ。今年ポールポジションを奪えば、その数はプジョーが持つ歴代3位の記録に並ぶ。また、3連覇の達成では優勝トロフィーを永久に保有する権利が与えられるのだ。

 一方、チーム内での争いは、前戦・第6戦スパ・フランコルシャン6時間を終えた時点で7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)組が、8号車(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー)組を12ポイント差でリードする展開となっている。

 しかし、今季ル・マンでは“ダブルポイント制”が採られており、ポールポジションでの1ポイントを含め最大獲得ポイントは51点に上る。選手権をリードする7号車がさらにリードを広げるのか、2連覇中の8号車がこのル・マンで逆転して最終戦バーレーンを迎えることになるのか、シーズン終盤の選手権争いという点でも今大会は注目の一戦と言えるだろう。

■小林可夢偉「ル・マンでの勝利を切望している」


関連のニュース