「ル・マンというシーズン最高の舞台で勝つことは、つねに我々の目標であり最大の挑戦です。2連覇中のチャンピオンとしてこのレースを迎えられることは大変光栄です」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WECチームの村田久武代表。
「例年、耐久レース特有の熱狂的な空気をつくってくれるファンの皆さまに我々の挑戦を見て頂くことを楽しみにしているのですが、今年は残念ながらそれが叶いません。とても特殊なル・マンになるとは思いますが、この環境下でレース開催にこぎつけ、我々に挑戦するチャンスを与えてくれたACOフランス西部自動車クラブの多大な努力に感謝します」
「ファンの皆さまと直接会場でお会いすることはできませんが、ご家庭から観戦されているファンの皆さまへの感謝を胸に今年のル・マンに挑みます」
新型コロナの影響を受け、例年とはまったく異なる状況で迎える2020年のル・マン24時間レースは、9月19日(土)の現地14時30分(日本時間21時30分)にスタートが切られる。
トヨタの3連覇を目指しル・マンに臨むTOYOTA GAZOO Racing WECドライバーたちのコメントは以下のとおりだ。
7号車トヨタTS050ハイブリッド
●小林可夢偉
「ここ数年、我々7号車は勝つチャンスがありながらも、それを逃してきました。それだけにル・マンでの勝利を切望しています」
「いつかその日が来ると信じて戦ってきましたが、それが今年であることを願っています」
「最高の性能を発揮するTS050ハイブリッドの最後となる今年のル・マンが無観客で行われるのは残念ですが、遠くからTVで観戦してくださるファンの皆さまの応援を背に受けて頑張ります」
●マイク・コンウェイ
「もうル・マンでの2位には飽きた。既に我々7号車は3度も2位に終わっており、もちろん今年の目標は優勝だ。ル・マンはそれだけ特別なレースであり、どれだけ勝つことが難しいか、歴史が物語っている」
「この年に一度のレースのために、チームは車両を作り上げてきた。僕自身も、シーズンを通してずっとル・マンのことを思い続けてきたんだ」
「昨年は不運だったけど、今年はまた大きなチャンスがある。我々には素晴らしいTS050ハイブリッドがあり、ふたりの最高のチームメイトがいるので、いつものように自分たちのレースを戦っていくつもりだ」
●ホセ・マリア・ロペス
「僕はツーリングカーで3回世界チャンピオンになっているが、ル・マンで勝つことはつねに僕の夢だった。このレースで勝つことは、僕のレースキャリアの中でも最高点となるだろう」
「最高のチームメイトとともに、最高のチームに所属している今こそ目標は明確であり、それは表彰台の真ん中なんだ」
「しかしル・マンは非常に困難で、多くのドライバーが惜しいところまで行きながら勝てずにいる。僕はTOYOTA GAZOO Racingでル・マンを戦い、勝利を争うことができるという幸運に恵まれたし、このチャンスをものにすべく全力を尽くすよ」