チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)は11月16日、2021年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権・DPiクラスに、キャデラックDPi-V.Rで参戦すると発表した。1台体制が予想されているが、ドライバーラインアップはまだ明らかにされていない。
7度のIMSAチャンピオンシップ・ウイナーチームであるCGRは、2016年から2019年にかけてフォードGTのファクトリープログラムを担ってきたが、フォードがDPiプログラムを実施しないことを決定したため、2020シーズンはウェザーテック選手権に参戦していなかった。
CGRは2015年以来となるトップレベルのプロトタイプレースへの復帰を目指し、複数のマニュファクチャラーと協議を重ねていた。
「(フォードGTによって)GTLMクラスで数年戦った後、IMSAに再び復帰し、総合優勝を目指してレースをするのが待ち切れないよ」とチームオーナーのチップ・ガナッシは語る。
「ゼネラルモーターズとの協力体制はNASCARカップ・シリーズから拡大しており、これ以上幸せなことはない」
「キャデラックとの提携は我々のチームにとって大きなチャンスだ。(2021年)1月のデイトナ24時間レースから、彼らのために戦っていきたい」
キャデラックのロリー・ハーベイ副社長は、来季のDPiラインアップにキャデラックが加わることは「素晴らしい追加要素」であると述べた。キャデラック勢としてはこのほか、アクション・エクスプレス・レーシングとJDCミラー・モータースポーツが参戦を継続する。
「デイトナ24時間レースで8回優勝したチップの経歴とこの種のレースにおける彼らのチャンピオンシップの経験によって、キャデラックは2021年のIMSAでDPiのタイトルを争う、もうひとつの確固たるチームを得た」とハーベイは語っている。
今回のCGRの参戦確定によって、来季のDPiクラスでは少なくとも以下の3メーカー・6台のフルシーズンエントリーが見られることとなりそうだ。