首位の6号車メルセデスは、レース後半に2度セーフティカーランが挟まるなかレースをコントロール。残り時間3分で迎えた2度目のリスタート後もポジションを譲らず、最後は後続と3.051秒差でトップチェッカーを受けチーム初勝利をポール・トゥ・ウインで飾っている。
一方、2番手争いはファイナルラップまでもつれた。ピットインの直前に2番手となった38号車マクラーレンは早めにピット作業を済ませるも、これに対してピットインを遅らせた32号車アウディとアッカASPの88号車メルセデスAMG GT3の2台にオーバーカットを許してしまう。
アウディとメルセデスはレース開始25~35分までのウインドウが閉まるギリギリのタイミングで同時にピットインを行い、88号車が32号車を逆転。メルセデスが2番手でコースに復帰する。
しかし、前夜に勝利を飾っているアウディのウィールツはひとつでも順位をあげようと果敢に攻め、ファイナルラップのアデレート・ヘアピンで88号車のインを強引にこじ開けてポジションアップに成功すると、そのまま2位でチェッカーを受けた。
88号車メルセデスが3位、JOTAのマクラーレンが4位となり、総合5位に入ったアッカASPの87号車メルセデスAMG GT3がシルバーカップを制した。
そのシルバーカップにエントリーしている富田竜一郎とフランク・バードのペア(31号車アウディR8 LMS/チームWRT)は、レース1ではバードがコースオフを喫した影響で2周遅れの総合24位/クラス9位に。レース2は富田がスタートを担当して予選17番手から15番手に順位を上げると、バードに交代したレース後半にさらに5つポジションを上げ総合10位/クラス4位でフィニッシュしている。
レース2のプロ-アマカップ優勝車は、総合16位となったバーウェル・モータースポーツの77号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボだ。
GTWCヨーロッパの次戦第3戦はポール・リカール1000km。エンデュランス・カップの2戦目となるこのレースは、南仏のポール・リカール・サーキットを舞台に5月28~30日に開催される。