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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.08.01 11:52
更新日: 2021.08.01 12:35

波乱続きのスパ24時間は51号車フェラーリが首位で折り返し。4メーカーがトップ5争う

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ル・マン/WEC | 波乱続きのスパ24時間は51号車フェラーリが首位で折り返し。4メーカーがトップ5争う

 8月1日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットを舞台に前日7月31日にスタートが切られた『トタルエナジーズ・スパ24時間』の決勝は、レース開始から12時間が経過。折り返しを迎えた時点ではアイアン・リンクスの51号車フェラーリ488 GT3 Evo(コム・レドガー/ニクラス・ニールセン/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組)が総合首位に立っている。

 今季のIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ開幕戦にしてファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのシーズンハイライトでもあるスパ24時間は、ベルギーを代表する伝統の耐久レースだ。この決勝レースの直前には車種ごとの性能差を調整するBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)が更新され、フェラーリ488 GT3 Evoが10kgの重量減、ポルシェ911 GT3 Rも5kg分のバラストを下ろすことが認められた。

 天候は晴れ、路面はドライ、気温・路面ともに20度前後というコンディションのなか迎えたスタートでは、ポールポジションを獲得したメルセデスAMG・チーム・アッカASPの88号車メルセデスAMG GT3がホールショットを決め、後方の隊列でも大きな混乱なく24時間レースの幕が開けた。
 
 しかしスタートから22分後、オールージュから続くラディオンで4台のマシンが絡む多重クラッシュが発生。これによってエミル・フレイ・レーシングの114号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoをドライブしていたジャック・エイトケンと、アイアン・リンクスの71号車フェラーリ488 GT3 Evoを駆るダビデ・リゴンのふたりが負傷。生命にかかわる怪我ではないものの、より詳しい検査を受けるため病院に搬送されている。
 
 このアクシデントの影響で50分近くFCYフルコースイエローの規制が入ったレースは、スタートから1時間15分後にリスタートを迎えるが、直後に“スパウェザー”が参加者たちを襲った。最終コーナー付近から降り始めた雨は、またたく間にコース全域を濡らしていく。そんななか最適なタイヤ選択とピットストップを行ったアウディスポーツ・チームWRTの37号車アウディがレースリーダーに浮上すると、その後3時間過ぎまでレースをリードした。

 しかし、37号車アウディに恵みをもたらした雨はスタートから2時間の段階で止み、コースは徐々にドライ路面へと戻っていく。それとともに好ペースをみせたのが予選2番手につけたオレンジ1・FFFレーシングチームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3だ。これに続いたアイアン・リンクスの51号車フェラーリ488 GT3 Evoも5時間目と6時間目にレースをリードするが、ピット作業違反のペナルティを受けて後退。ポールシッターの88号車メルセデスも同様のペナルティを受け1分以上のタイムを失っている。

2021トタルエナジーズ・スパ24時間のスタートシーン
2021トタルエナジーズ・スパ24時間のスタートシーン
アウディスポーツ・チームWRTの37号車アウディR8 LMS
アウディスポーツ・チームWRTの37号車アウディR8 LMS
マッドパンダ・モータースポーツの90号車メルセデスAMG GT3
マッドパンダ・モータースポーツの90号車メルセデスAMG GT3
チームWRTの31号車アウディR8 LMS
チームWRTの31号車アウディR8 LMS

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