ウィルソンは、IMSAウェザーテック選手権における近年のレクサスの成功のレベルの高さが、トップレベルのスポーツカーレースにおける同ブランドの「長期的な未来を確実にした」と語っている。
「北米のレクサスと、レクサス・インターナショナルは、このブランドにとってコンペティションがいかに重要であるか、そしてパフォーマンスの観点からはその背後にある信頼性を築き上げることがいかに重要かを理解している」とウィルソン。
「過去何十年にもわたって、我々はこれらの適合を行い、レースをしてきた。あっという間に過ぎた日々だった。その意図は、我々のコンペティターが、何十年もしてきたようにレースをすることだ。私にとっては、それが基本だ」
「そこに長期にわたって強力な基盤があることは確かであり、それは素晴らしいことだ」
量産車をベースにGT3仕様を作り上げたRC Fとは異なり、次世代のGT3車両は将来の量産モデルと並行して設計および製造されることを、ウィルソンは示唆している。
「私は、現在レースをしている車両(RC F GT3)について、多くのことを話してきた。また、その車両のおかげで、GT3車両を世に送り出すための正しい方法についてトヨタが世界的に重要な教訓を得たことについても話してきた」
「残念ながら、RC Fでは、レース車両は後から考えられたものだ。生産車が最初にあり、『では、このクルマでレースをしようか』という考えだった」
「今回、我々がありがたく感じていることは、企画書の最初の行を書くよりも前に、それがGT3車両であると示すことを(トヨタが)決断したことだ」
「いま確かに言えることは、そのコンセプトから発生するもの、そしてその背後にある何かは、非常に意図的かつ、非常に戦略的に行われるはずだ、ということだ」
「それについてトヨタが世界的に発信する準備ができたとき、さらなることが明らかになるだろう」
ウィルソンはさらに、次のように続けた。
「我々のパートナーシップと、レクサスRC F GT3への継続的な開発への貢献からもたらされるもうひとつの効用は、我々が日本の同僚から得られる信頼をさらに増しているということだ」
「我々は日本サイドと定期的に話し合い、レースから学んだ知恵を提供し、仕様設計の観点からそれを確かなものにできるよう助けている。この先どうなるにせよ、我々は正しい場所に立っている」
「我々にとって最も重要なことは、開発に参加することだ。それは我々が獲得したリスペクトであり、北米への敬意であり、それらがグローバルなGT3カーにとっていかに重要であるかということだ」