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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.02.28 02:20
更新日: 2023.02.28 16:35

ル・マン24時間に黄金時代再来。7社計16台が総合優勝狙う100周年大会のエントリーリストが発表

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ル・マン/WEC | ル・マン24時間に黄金時代再来。7社計16台が総合優勝狙う100周年大会のエントリーリストが発表

 2月27日、ACOフランス西部自動車クラブは、6月10~11日に決勝レースが行われるWEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースの暫定エントリーリストを発表した。1923年に開催された第1回から数えて100周年となる今大会には、章典外“ガレージ56”のNASCARシボレー・カマロを含む合計62台が名を連ね、欠場チームが出た場合に備えたリザーブとして10チームが待機している。

 スポーツカー黄金時代の再来と言っても過言ではないだろう。“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間での総合優勝という“栄冠”を目指し、最高峰カテゴリーのグリッドに7つのメイクスから計16台が参加する状況は、誰にとっても喜ばしい事態のはずだ。

 そのトップカテゴリーのリストに並ぶ7メーカーは、前年に引き続きWECハイパークラスに参戦するトヨタ、グリッケンハウス、プジョーと、2023年からシリーズに参入するフェラーリ、ヴァンウォール、ポルシェ、キャデラックだ。

 ポルシェとキャデラックは北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で今季から採用されている次世代プラットフォーム“LMDh”を用いた車両での参戦となり、ポルシェに関してはペンスキー・モータースポーツと提携するワークスチームが走らせる3台のポルシェ963に加え、プライベーターのハーツ・チームJOTAのカスタマーカーも出場予定だ。JOTAのドライバーにはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、ウィル・スティーブンス、イーフェイ・イェの3名が指名された。

 キャデラックはチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が運営するワークスチームと、同じくワークス格のアクション・エクスプレス・レーシングから計3台のキャデラックVシリーズ.Rが参戦し、CGRはWECに投入するクルマにIMSAの1台を加えた2台体制となる。

 フェラーリはWECフルシーズンの布陣をル・マンでも維持し、新開発のプロトタイプカー、フェラーリ499Pによる2台体制で実に半世紀ぶりとなるワークス参戦を果たす。昨年WECにデビューしたプジョー・トタルエナジーズは“リヤウイングレス”のプロトタイプマシン、プジョー9X8で初のル・マンに挑む。こちらもシーズンの体制と同じくダブルカーエントリーだ。

 ル・マン6連覇を狙う王者TOYOTA GAZOO RacingもWECの布陣を踏襲。前年と変わらぬドライバーラインアップでライバルメーカーの挑戦を受ける。エントリー車両は先日発表された改良型トヨタGR010ハイブリッドだ。

 一方、トヨタと同じくハイパーカークラスで3年目のシーズンを迎えるグリッケンハウス・レーシングは、フルシーズンを戦う708号車に姉妹車709号車グリッケンハウス007 LMHを加えた2台体制を敷く。なお、ドライバーは6名中4名がTBAとなっており、現時点ではロマン・デュマとフランク・マイルーの2名のみが登録されている。

 バイコレス改め往年のF1メーカーのブランド名を使用するフロイド・ヴァンウォール・レーシングチームは、ヴァンウォール・バンダーベル680単機での出場に。ドライバーには元F1ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーブを擁す。

TOYOTA GAZOO Racingの2023年型トヨタGR010ハイブリッド
TOYOTA GAZOO Racingの2023年型トヨタGR010ハイブリッド
セブリング・インターナショナル・レースウェイで2日間のテストを行なったフェラーリ499P
セブリング・インターナショナル・レースウェイで2日間のテストを行なったフェラーリ499P
2023年IMSA第1戦デイトナ24時間レースでデビューしたポルシェ963。ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは3月に開幕するWECでも、2台の963を走らせる。
2023年IMSA第1戦デイトナ24時間レースでデビューしたポルシェ963。ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは3月に開幕するWECでも、2台の963を走らせる。

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