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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.08.10 13:25
更新日: 2023.08.10 13:27

プロトタイプカーの布陣設定に苦悩するBMW、IMSAドライバーをWECに移籍させることも検討

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ル・マン/WEC | プロトタイプカーの布陣設定に苦悩するBMW、IMSAドライバーをWECに移籍させることも検討

 BMWは、今季2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスにエントリーしているドライバーのうち、ひとりまたは複数名を来年のWEC世界耐久選手権でチームWRTが運営する新しいファクトリー・ハイパーカークラス・プログラムに移籍させる可能性を排除していない。

 2024年に世界選手権と北米シリーズの両選手権に各2台の『BMW MハイブリッドV8』を投入するドイツのマニュファクチャラーは、デュアル・シリーズへの取り組みに最低10人のドライバーを必要としている。

 ヨーロッパのテストでは、これまでに12人以上のドライバーがLMDhカーでのテストを行っているが、両シリーズのラインアップはまだ固まっていない。これに関連してBMW Mモータースポーツのボスであるアンドレアス・ルースは、IMSAの現役ドライバーの経験を活用することがWECの新興チームにとって有益になる可能性があることを認めた。

「我々がそのことを検討しているのは確かだ」と、ルースはSportscar365に語った。

「誰がWECドライバーで誰がIMSAドライバーになるかは、まだ決まっていない。しかし1年間(IMSAで)マシンを走らせ、テストだけでなくレースコンディションで走らせた経験をWECに持ち込むことも考えている」

「しかし一方で、ドライバーをつねに入れ替えたくはない。彼らは、チームスタッフやエンジニア、メカニックなど、あらゆる人たちと一緒に仕事しなければならないためだ」

「だから賛否両論がある。我々は最終的により多くの長所と短所を見て、そこから決断を下す必要がある」

 アメリカ人のコナー・デ・フィリッピが、北米シリーズを離れてWECチームに移籍する可能性は低いが、彼のチームメイトで今年からウェザーテック選手権にフルタイム参戦しているアウグスト・ファーフス、フィリップ・エング、ニック・イェロリーの3人にはその可能性があると考えられる。

 ルースは、来年のウェザーテック・チャンピオンシップの“ミシュラン・エンデュランス・カップ(デイトナ24時間、セブリング12時間、グレン6時間、プチ・ル・マンで構成されるシリーズ内の耐久カップ)”に、WECドライバーの何人かを起用することについてポルシェと同じような哲学を描くと語った。

「これは私の希望であり、可能であるべきだと思っている」と同氏。

「WECだけを走る6人のドライバーとIMSAの4人のメインドライバーがいて、さらに耐久レースのために5人目、6人目のIMSAドライバーがいる必要はない。(IMSAの)耐久イベントではWECのドライバーを補充することができることを願っている」

2023年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で24号車BMW MハイブリッドV8をドライブしているアウグスト・ファーフス(左)とフィリッピ・エング
2023年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で24号車BMW MハイブリッドV8をドライブしているアウグスト・ファーフス(左)とフィリッピ・エング

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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