山本とガスリーのしびれるバトルが楽しみな反面、今週末のレースで懸念されているのが決勝レースでの「タイヤ1本以上のタイヤ交換」が義務付けされること。
200kmのレースならそもそもタイヤ無交換での走破が可能な上での義務付けとなり、スプリントの特性上、できるだけリスクを避けるため、ほぼ全車が4本や2本ではなく、『1輪のみ』のタイヤ交換になると予想されている。
しかも、セーフティカーのリスクを避けるためにスタート直後からピットインして義務を消化するマシンがほとんどと予想され、コース上での追い抜きが簡単ではないスーパーフォーミュラの現状を考えると、そのタイヤ交換を終えた順位でレースが決まってしまうことになりかねない。
すでにチーム側からは、「鈴鹿で4輪の1本を変えるなら、どのタイヤを変えるべきか」と言った声や、「スーパーフォーミュラはパン食い競争でいいのか」との声も聞こえている。もちろん、そんな懸念をよそに、1回20秒間、エンジンが約60馬力増となるオーバーテイクシステム(5回使用可能)の効力が発揮されるなど、今季開幕戦の鈴鹿が魅力あるレースになることを祈るばかりだ。