2025年、全日本スーパーフォーミュラ選手権に『カメラアシスタント兼フォトサポアンバサダー』として帯同している後藤佑紀さん。昨年までレースアンバサダーを務めながら、次第に「自分で撮る方」にものめり込んでいったというユニークな経歴を持つ後藤さんは、一念発起しプロフェッショナル・フォトグラファーとしての道を歩み出そうとしています。
後藤さんは、スーパーフォーミュラの世界をカメラでどう切り取っているのか。そして、一線級のフォトグラファーを目指すために、何に奮闘しているのか。そんな“駆け出しフォトグラファー”のリアルな世界観を覗いてみたい! そして微力ながら後藤さんの挑戦を後押ししたい! という趣旨のもと、その写真を第一人者のプロカメラマンに寸評していただくというのが、この連載のテーマです。
教えを請うのは、日本レース写真家協会(JRPA)会長にしてスーパーフォーミュラ・オフィシャルフォトグラファーの小林稔氏。聞き手は引き続き“写真についてはヒトコト言いたい系”の編集者、ナカノでお届けします。第3回となる今回は、6月の富士テストで撮影した写真が題材となりました。新たなゲスト(手前味噌ですが)も登場します。
■カメラに備わる便利機能は使うべし!
──さっそくですが後藤さん、選んできていただいた写真から、1枚目をお願いします!
後藤:はい! これはGRスープラコーナーの観客エリアからです。『フォトサポ』のツアーで行った際に撮ったものですね。
小林:僕もツアーに同行して参加者の方に指導していたので、撮っている姿は見てました。彼女には指導していませんが(笑)。
