■太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 一方、牧野のチームメイトである太田は「(ダンディライアンの)2台とも、ちょっと下にいるので、しっかりと確認しないといけないんですけど、各セクターなどところどころで速さは見せらていました。ただ、今回は風の影響を受けることが2台とも多くて、もしかするとその辺にヒントがある可能性もあるかなと思っています」と課題点を口にした。

「昨年の最終戦からMUGENとナカジマレーシングが一発で抜け出ているところがあると感じているので、そこに対して僕たちは今遅れをとっていると認識していて、そこをなんとか捕まえられたらなと思っています」

「そこまで悲観はしていないですけど、今回のテストでは、2台ともいつもより(クルマが)暴れていた気がします。そこはしっかり精査して、自分たちのこれまでのものを過信せずに、開幕に向けてやっていきたいなと思います」と、特にショートランのところに関しては、課題を感じている様子だった。

 また、今回は新しいトライもしていたとのことで、そこに関しては手応えはあった様子。

「今まであまりやっていなかったところの領域を試してデータを集めるということを主にやっていました。良いものと良くないものをハッキリさせることができたし、セッション4はロングランもやりました。ロングのペースも及第点をあげられるようなものだったと思います」と語った。

太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 2026スーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト

■坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

「37号車(サッシャ・フェネストラズ)と情報を共有しながら進めることができ、情報の量としては結構多かったと思います。あとはこれを開幕のもてぎと、5月の鈴鹿に向けてどう組み合わせるか。そこはしっかりと整理して、準備したいなと思います」

 そう語るのは、2024年王者の坪井だ。彼もまた、7番手という順位以上に充実感のあるテストとなったことを滲ませている。

「今日得られた情報をもとに整理できれば、変なところにはいないのかなというのが確認できたので、開幕が楽しみです」とポジティブだが、例年と異なる時期に、鈴鹿ではなくもてぎでの開幕ということで、「整理することが大事」と坪井は繰り返し強調した。

 なお、NIPPOコーナーからAstemoシケインにかけて行われた路面再舗装については、「グリップはそれなりに上がっているのかなと思いますが、シケインとかはちょっと跳ねるところがあったりして。新舗装ならではの微妙なギャップなどは少しあると思います」とコメント。

 また、チャレンジングなことで知られるデグナーも、これまでとはやや様相が異なっていると坪井は言う。

「デグナーに関しては、以前はギャップがあって縁石も大きく、跳ねることでの恐怖との戦いだったのですが、逆に今度は速度から来る恐怖との戦いですね。(ギャップがなくなり)スピードが上がった分、『何かあったらヤバい』という速度域なので。あの狭さで、あのスピード領域で走ると、それはそれで危険な場所もあるかなというのは感じています」

坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S) 2026スーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト

■野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 セッション3では4番手タイムを記録した野尻。セッション4では最後に設けられた組分けの専有走行で、タイムアタックをせずに別メニューをこなしたこともあり、8番手タイムで終わった。

「(組分けの時間は)ロングランのテストをしていました」と野尻は説明する。

「ニュータイヤはセットアップの比較をするために、開始40分くらいの段階で履いたので、(ニュータイヤに関しては)それで終わりで、最後にいつもどおりロングランという形でした」

「今回は久々に感度が出てくれたなという感じです。多少は歩夢号(1号車)と違う部分はあった気はしますけど、同じようなフィーリングを得て、同じような方向性に進んでいけそうな感じはしたので、そういった意味では良かったかなと。実りはあったテストだったかなと思います」

 また、今季は16号車に一瀬俊浩エンジニアがパフォーマンス担当として復帰し、トラック担当の田口顕人エンジニアとのコンビネーションにも注目が集まっている。まだシーズン開幕前ではあるが、野尻は早くも新体制での進歩を感じているようだ。

「一瀬エンジニアは、どちらかというと(データを)解析したものから新たな方向性の提案というところに長けているエンジニアだと思っています。トラックエンジニアとなると、現場のオペレーションもしなければいけなくなるので、その辺の手が離れると、一瀬エンジニアの強みをより活かせる体制なのかなと感じています」と野尻。

「テストの進め方とか、次の方向性への発想転換など、どんどんアイデアを出してくれています。ドライバーが感じていることとリンクする部分もあります。ピットで悩んでいる時間はあるんですけど、それもすごく内容の濃いものになっていて『なぜこうなっているのか分からないな』ということはないです。そういう意味では前に進んでいるのではないかなと実感しています」

 開幕大会は野尻の地元から近いモビリティリゾートもてぎ。どんなパフォーマンスをみせるのか、目が離せない。

野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)
野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS) 2026スーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト

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