29周目、4位走行中のルーキー山下のリヤカウルがバタついているのが映像でクローズアップされる中、山下に別のトラブルが発生。山下は100Rを過ぎたところで挙動を乱し、山本尚貴同様、左リヤタイヤがバーストする姿が映し出される。

 山下はそのままピットへ戻りタイヤを交換してコースに復帰したが、最終的には47周目にマシンをガレージに入れリタイアとなってしまった。

 左リヤタイヤのバーストというトラブルが立て続けに起こり、他のドライバーにも同様のトラブルが起きてしまうのか不安が広がる中、新たなトラブルが発生し、これが今回のレース展開を大きく変えてしまう。

 31周終了時、トップを走る国本雄資が動く。タイヤ4本交換と給油作業を行い難なくコースへ復帰したと思われたが、アウトラップのレクサスコーナー付近でまさかのスロー走行、そのまま緊急ピットインとなってしまう。

 国本がピットに止まると、メカニックが右フロントタイヤを外し、サスペンション周辺の確認作業を行う。修復か修正の作業を行った後、再びコースへと戻ったが挙動は戻らず再度ピットイン。自身初のポール・トゥ・ウインはマシントラブルによって儚く消えてしまった。

 国本のトラブルにより主役の座は2番手を走行していたチームメイトの石浦へ。この時点でピットに入っていないのは石浦の他、14番手スタートの小林可夢偉(KCMG)、10番手スタートのフェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO TEAM LEMANS)、16番手スタートのナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)の4台。

 まず動いたのはこの時点で2番手を走行していたローゼンクビストで36周完了時にピットイン。リヤタイヤ2輪交換と給油を行い、3番手の位置へと戻った。

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