開幕をポール・トゥ・ウインの圧巻の強さで制した山本尚貴(TEAM 無限)も「フィーリングとしては悪くはなかったのですが、アタックを終えてタイムを見たらQ2とあまり変わっていなかった」と、6番手スタートに唇を嚙む。
Q1落ちで予選17番手となった可夢偉も、「まさかでした。ひとり、雪の上を走っているような感じだった。タイヤが温まらない。今回は人生で一番、史上最強に遅かった」と、敗北を認める。可夢偉を持ってしても、この岡山の不調の理由はまったく分かっていないという。「要するにこれはハマっているんでしょうね。脱出しないとヤバイ」「わからないんです。教えて下さいよ」と、メディアに答えを求めるほど、可夢偉の状況は深刻なようだ。
今年からのヨコハマタイヤの特性を、まだまだ誰も掴みきれておらず、ほとんどのチーム、ドライバーが手探りで答えを探っている状況がこの岡山で明らかになった。明日の決勝はドライならばタイヤは無交換で走り切れる状況だが、雨の予報があり、ウエットコンディションになる可能性もある。ドライを望むドライバー、そして雨を望むドライバー。今のスーパーフォーミュラの難しさと、昨年と完全に変わってしまった勢力図。悲喜こもごもの声が予選後に聞こえた。
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